YouTube Content IDはSunoのAI音楽に使えるのか:現状と制約

目次
YouTube Content IDは、SunoでAI生成した音楽のみだと基本的に取得できない。大規模に人間のパート(歌詞、自分のボーカル、編集など)を加えないと、登録や保護は難しい。
著作権と所有権
- Sunoの有料プランで商用利用権は認められるが、完全AI生成の音源は米国の著作権法(YouTubeの基準)では著作権取得自体が否定されることが多い。
- 作詞を自分でやった場合は、その歌詞部分にだけ著作権を主張できる。ただし、インスト・ボーカル部分のAI生成コンテンツは対象外。
YouTubeとディストリビューターの現在の方針
- Content IDの条件は「100%オリジナル」「完全な所有権」で、著作権が曖昧なAI生成音楽は大半がNG。
- 2025年7月のYouTubeの新ポリシーでは「完全AI生成(人間による加工なし)」はContent IDも収益化も不可と明記されている。人間による歌唱、歌詞、大幅編集、解説など“変化”がなければ却下される。
- フリープランのSuno作品は商用利用不可、Content IDも不可。分配会社によっては有料プランでもAI生成曲を受け付けない。
実例・体験談
- Suno曲をContent ID化しようとしても却下・無保護になる報告が多い。人間の歌やアレンジを加えれば通る場合もあるが保証はない。
実践的なヒント
- Sunoの有料プラン+自分の創作(歌・編集・歌詞など)を大量に加えれば、認められる可能性はある。ただし確証はない。
- フリープラン、AIのみの出力ではContent ID取得不可、YouTube収益化も不可。
- ディストリビューターやSuno最新の利用規約を事前に必ず確認すべき。
サマリ表
シナリオ | Content ID取得可否 | 備考 |
---|---|---|
Sunoフリープラン+AIのみ | × | 非商用のみ。権利はSuno側 |
Suno有料プラン+AIのみ | △/× | 商用ライセンスのみ/著作権は取得不可 |
Suno有料+人間のボーカル等変化 | △/○ | 変化が大きければ認められる可能性あり |
自作歌詞+Suno生成インスト | 歌詞部分のみ○ | インストは不可。歌詞のみ、著作権・登録可能 |
結論
SunoのAI生成音楽は、そのままではYouTube Content IDは取れない。人間が作成したパートを大幅に加えて初めて可能性が出るが、それでも保証はなく、プラットフォームのルール次第。著作権やContent IDはAI音楽だけでは不確実・不可。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz