ハイパスフィルター
目次
ハイパスフィルターは、特定の周波数(カットオフ周波数)よりも低い周波数を減衰させ、それより高い周波数を通過させるフィルターです。
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名前の由来:高い周波数を「通過(パス)」させることから
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別名:ローカットフィルター(低い周波数を「カット」するため)
音楽制作での主な用途
1. 不要な低音の除去
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ボーカル録音時の息吹きノイズの除去
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ギターやシンセサイザーの余分な低音成分のカット
2. ミックスのクリーンアップ
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各楽器のパートで不要な低音を取り除き、全体的な音の明瞭度を向上
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ベースやキックドラムなど、低音を担当する楽器とのバッティングを防止
3. 特殊効果の創出
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フィルターのカットオフ周波数を時間とともに変化させ、音色の変化を演出
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EDMなどのジャンルで、盛り上がりの演出に使用
ハイパスフィルターの設定
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カットオフ周波数:どの周波数から効果を適用するか
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スロープ(傾き):カットオフ周波数以下の周波数をどの程度急激に減衰させるか
注意点
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過度の使用は音の自然さを損なう可能性がある
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楽器の特性や曲の雰囲気に合わせて適切に設定することが重要
ハイパスフィルターは、適切に使用することで音楽制作の質を大きく向上させる強力なツールです。各楽器の特性や曲全体のバランスを考慮しながら、効果的に活用することが重要です。