ローパスフィルター
目次
ローパスフィルターは、その名前が示す通り、低い周波数を「通過」させ、高い周波数を「カット」するフィルターです。
-
特定のカットオフ周波数以下の周波数成分を通過させる
-
カットオフ周波数以上の周波数成分を減衰させる
音楽制作での応用
1. 音色の調整
-
ベース音:低音を強調し、不要な高音をカットしてクリアな低音を作る
-
シンセサイザー:明るすぎる音を柔らかくする
2. ミックスでの活用
-
各楽器のバランス調整:高音域が干渉し合う楽器間の分離
-
全体的な音質調整:ミックス全体の明るさを抑える
3. エフェクトとしての使用
-
フィルタースイープ:カットオフ周波数を時間とともに変化させる
-
ダブステップのウォブル・ベース:LFOでカットオフ周波数を変調
4. ノイズ除去
- 高周波ノイズの除去:録音時に入った不要な高周波成分を取り除く
重要なパラメーター
-
カットオフ周波数:フィルターが効き始める周波数
-
スロープ(傾き):カットオフ周波数以降の減衰の急峻さ(dB/octave)
-
レゾナンス:カットオフ周波数付近を強調する度合い
ローパスフィルターは、音楽制作において音の形を整え、ミックスをクリアにし、創造的なサウンドデザインを可能にする多目的なツールです。適切に使用することで、プロフェッショナルな音質と独創的な音楽表現を実現できます。