ビートメイカーはどうAIと効果的にコラボしてユニークなサウンドを作れるか?

ビートメイカーがAIと組んでユニークなサウンドを生み出すためのポイントは以下の通り。
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AIの得意・不得意を理解する
アルゴリズムの強みと弱みを把握し、それを自分の制作プロセスの補強に使う。 -
アイデア発生装置としてAIを使う
好きなサウンドやジャンル、ムードを入力し、AIから出てきたアイデアを素材に自分で磨き上げる。 -
サウンドデザインでコラボする
AIにテクスチャや音色を生成させ、それを加工して自分のスタイルに合わせる。 -
AI搭載プラグインや楽器を試す
Amper MusicやAIVA、Endelなどを使い、メロディ・コード進行・ビートを生成し、それをプロダクションに組み込む。 -
オリジナルAIモデルを作る
好きなジャンルや音源でAIを学習させ、自分のビジョンに近いモデルを育てる。 -
ヒューマン・イン・ザ・ループ
AIの出力をそのまま使わず、自分のフィルターを通して修正することで、個性を担保する。 -
人力の演奏とAI生成を重ねる
AIの音とライブ演奏やボーカルを合わせ、機械と人間のハイブリッドな質感を作る。 -
極端な加工をかける
AIの生成物を歪ませたり、リバーブやグラニュラー合成で変形させ、出発点として利用する。 -
リズム生成に使う
複雑なリズムパターンをAIに作らせ、それをビート作りのヒントにする。 -
文脈をズラして使う
本来メロディ用の生成物をリズムに使うなど、意図を裏切る使い方を探す。 -
フィードバックループを作る
AI出力を再びAIの入力にして循環させ、予測不能なパターンを探る。 -
記録して分析する
成果や行き詰まりを記録して、自分にとって有効な手法を見極める。 -
制約を設ける
パラメータや条件に制限をかけて、その枠の中での新しい発想を促す。 -
特定の感情やムード用にAIを使う
「悲しい」「浮遊感」などの感覚に合ったサウンドをAIに作らせ、それで楽曲の感情的基盤を構築する。 -
知見をシェアする
他のプロデューサーと交流し、試行錯誤を共有して新しいやり方を学ぶ。
これらを取り入れることで、人の創造性とAIの可能性を組み合わせたサウンドを生み出せる。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz