リミックスのためにアカペラを抽出する方法

目次
リミックス用にアカペラ(ボーカルだけの音源)を取り出す方法はいくつかある。代表的なのは以下のとおり。
ステムファイル
元の曲のステム(各トラックが分かれているデータ)が手に入るなら、アカペラを抜き出すのは簡単。
アーティストやプロデューサー提供
リミックス許可をもらった場合に、公式でアカペラデータを配布してくれることもある。
フェーズキャンセル
曲のオリジナル音源とインスト音源が両方ある場合、それらを重ねて片方を位相反転すると、楽器が打ち消されてボーカルだけ残すことができる。ただし完璧にはならない。
オーディオソフト
iZotope RX、Audacity、Adobe Audition みたいな高機能ソフトにはボーカル抽出ツールが搭載されている。
AI技術
Spleeter、PhonicMind、Moises といった機械学習ベースのソフトなら、ボーカルと伴奏を分離できる。
プロのサービス
専用のスタジオやエンジニアに依頼して、高品質なアカペラを作ってもらう方法もある。
MIDIやボカロなどに再現
厳密には「抽出」ではないが、ボーカルをMIDIに打ち込んで Vocaloid などで再現することも可能。
手作業での分離
EQやフィルターを駆使してボーカル以外を削り取る方法。ただしかなり手間がかかり、仕上がりもケース次第。
どの方法も一長一短で、最終的なクオリティは元音源の状態や使うツール、技術力によって変わってくる。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz