音楽家として幸せになるヒント

目次
「音楽の幸せは有名になることや、お金、称賛から生まれる」って、よく言われる。でも、それが本当とは限らない。
他人の期待を追いかけると、どんどんクリエイティブな炎が小さくなる。次の5つのシンプルな考え方で、少しずつ幸せを感じながら、いい音楽も作れるようになるかもしれない。
1. 目立とうとしない
人に見られると、確かに気分はいいし、再生数やライブも増える。でも、注目を集めるためだけに音楽を作り出すと、本当の自分の声がどんどん遠ざかる。スポットライトが悪いんじゃなく、スポットライトのために音楽を作るのが問題。
やってみること:
- 今日誰にも聴かれなくても気にしない
- 未来の自分に正直になる
- “いい音のひとつ”にこだわる
- 数字より、音、沈黙、ダイナミクスを大事に
- 練習や作曲の時間を増やす
2. 褒められようとしない
褒め言葉は嬉しいけど、すぐ変わる。他人の評価を求め続けると、自分の方向性まで他人にコントロールされることになる。褒められること自体は拒否しなくていいけど、褒め言葉がリーダーにならないように。
やってみること:
- 音楽は誰かに評価される前から価値がある
- 良い日は「反応」より「自分のプロセス」を振り返る
- 作品公開した後、48時間はコメントや数字を見ない
- 本当に信頼できる少数の人だけにフィードバックをもらう
3. お金だけを目的にしない
お金は必要。でも、お金を中心にしちゃうと、音楽が薄っぺらくなったり、無理に作らされている感じになる。お金を無視しなくてもいいけど、サウンドを中心に置く。お金は周りの仕組みでOK。
やってみること:
- 収入は副産物だと考える
- 一番大事なのは「音」と「自分の時間」
- 「また弾きたいか?」を基準に。「売れるか?」じゃなくていい
- 固定費を下げて、創作の時間を増やす
- 音楽活動を傷つけない仕事選びをする
4. 他人を「救おう」としない
音楽は自然に人を助けてくれることが多い。でも、「救わなきゃ」と力みすぎると、サウンドが硬くなりがち。本当の支えは、正直なサウンドから生まれる。
やってみること:
- 救うより「響かせる」ことを目指す
- 音楽自体に語らせる
- 曲に「余白」を残して、リスナーが自分の物語を足せるように
- ライブのMCは控えめにして、演奏に集中する
5. 作りたい音楽を作り続ける
これが一番大事かも。自分のスタイルを止めずに育てる。心の中に耳をすませて、今日心が動く音をつかむ。流行や他人じゃなく、自分の体が「これ!」と感じるものを選ぶ。
やってみること:
- 余分なものを削り取って「これ以上引けない」と思ったら完成
- 必要だと感じるものだけをキープ
- 毎日ちょっとずつ「作る」習慣を守る
- 毎月「失敗作フォルダ」を作って自由を保つ
まとめ
幸せは大きな一瞬じゃなく、小さくて、地道な習慣の積み重ね。
有名になること、褒められること、お金、人助け…どれも否定しなくていいけど、まず自分のサウンドを大事に。そうすれば、音楽は仕事や作業じゃなく、生き方になる。そんな音楽は、静かに世界を変えていける。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz