ビートメイキングでBPMを決める方法:徹底ガイド

ビートメイキングでBPMを決める方法:徹底ガイド

ビートメイキングは音楽制作の中でも重要な工程で、トラックを前に進めるグルーヴやリズムを作り出す。そこで避けて通れないのがテンポ、つまりBPM(Beats Per Minute)を決めること。BPMは1分間に何拍あるかを示す数値で、曲のノリや雰囲気を大きく左右する。このガイドでは、BPMを測る/決めるためのテクニックやツールを解説していく。

セクション1: BPMの重要性を理解する

1.1 感情的インパクト

BPMは聴き手の感情に直結する。テンポが速いとエネルギッシュでワクワクさせる雰囲気に、遅いと落ち着いたり内省的なムードになる。作りたい世界観やメッセージに合わせてBPMを選ぶことが大事。

1.2 ジャンルごとの傾向

ジャンルごとに大体のBPMレンジがある。例えばヒップホップは70〜100BPMあたり、EDMは120〜160BPMくらい。これは絶対じゃないけど、ジャンルの定番BPMを理解しておくとリスナーにハマりやすいビートを作りやすい。

1.3 ダンス性

BPMは曲が踊れるかどうかにも関係してくる。速めのBPMはフロアで動きやすいし、盛り上げたいならそこを意識したほうがいい。

セクション2: BPMを測るテクニック

2.1 手で数える

一番シンプルなのは自分で数える方法。曲を聴きながら足を踏んだり手を叩いたりして拍を数えて、例えば15秒間に何拍あるかを数える。で、それを4倍すると大体のBPMが出る。正確さはそこまでないけど感覚を掴む最初のステップにはちょうどいい。

2.2 メトロノームを使う

メトロノームのBPMを合わせて曲と同じリズムになるまで調整する。最近のメトロノームには「タップテンポ」機能が付いてるものも多くて、曲に合わせて指でトントンすると自動でBPMを算出してくれる。

2.3 アプリやオンラインツール

スマホアプリやWebサービスでもBPMを測れる。オーディオ波形を解析するやつや、タップしてテンポを割り出すものがある。よく使われるのは以下みたいなやつ:

  • BPM Analyzer
  • Tap for BPM
  • BeatScanner
  • MixMeister BPM Analyzer

2.4 DAW(音楽制作ソフト)

ほとんどのDAWにはBPM判定機能が付いてる。オーディオを読み込ませたり、タップテンポでBPMを測れたり。Ableton Liveならクリップを右クリックして「Warp From Here (Straight)」を選べば自動でテンポ解析してくれる。FL Studioはツールバーのタップテンポ機能を使えば簡単。

セクション3: ビートメイクでのBPM調整

3.1 最初にBPMを決めておく

曲作りの最初にBPMを仮決めしておくとビジョンがブレにくい。もちろん後で変えてもいいんだけど、入り口のテンポを決めておくと制作がスムーズになる。

3.2 BPMを試しながら探す

途中でテンポを変えてみると曲の雰囲気がガラッと変わることもある。思いがけない発見につながるから試行錯誤は大事。DAWならワンクリックで変えられるし気軽に実験できる。

3.3 BPMを自動で変化させる

一曲の中でBPMを変える手もある。エネルギーのアップダウンを演出できるし、リスナーを引き込める。ただ乱用すると聴きづらくなるからバランスは考えること。ほとんどのDAWはオートメーションでテンポをコントロールできる。

セクション4: BPM微調整のコツ

4.1 複数トラックを同期させる

複数のループやサンプルを使う時は、必ず同じBPMに揃える。そうしないとグルーヴがバラバラになってリズムが崩れる。DAWのプロジェクト全体のマスターBPMを設定しておけばOK。

4.2 徐々にテンポを変える

急にテンポを変えるんじゃなくて、オートメーションで少しずつ変化させると自然な展開になる。これで緊張感や期待感を作ることもできる。

4.3 スウィングとグルーヴも考慮する

BPMだけじゃなくスウィングやグルーヴの設定も重要。同じBPMでもノリが全く違ってくる。DAWでスウィングをいじって、自分のビートに合うノリを探るのがおすすめ。

まとめ

ビートメイクでBPMを決めるのは、曲のムードやジャンル、ダンス性を決めるめちゃ重要な要素。BPMを測る方法はいろいろあるし、DAWやツールを使えばすぐに分析できる。大事なのは実験してみること。テンポを変えたり、オートメーションを使ったり、スウィングやグルーヴを調整して、自分の曲に一番フィットするテンポを見つけていこう。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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