売れる方法は作るな

売れる方法は作るな

「ヒットするラップの作り方は?」と考えるだけ無駄。なぜなら、成功を保証する方法なんてものは存在しない。もし公式があれば、みんなが真似してすぐ価値がなくなる。ここでは「ヒット曲を作る方法」にこだわる発想がいかに無意味か、そして唯一無二のスタイル探しこそが本質だと語る。

「ヒットの作り方」が無意味な理由

トレンドは常に変わる

音楽業界、それもヒップホップは特に流れが速い。いま旬なサウンドも数ヶ月後には古臭い扱いになる。流行りのビートやオートチューン全盛の時代があったけど、みんながやり出せば新鮮味はなくなる。つまり、流れに乗って「ヒットの方程式」を追っても出す頃には賞味期限切れ。

模倣は本物の個性に勝てない

誰かのやり方をなぞると、常に後追いになる。リスナーが惹かれるのは新しいもの。みんなが似たビート、似たフロー、似たリリックだと、少し注目されたとしてもすぐ埋もれる。実際、人気ラッパーの模倣は続出したけど、それを超えた存在にはなれなかった。オリジナリティがすべて。

自分のスタイルを掘る方法

ルーツを掘り下げる

影響を受けた音楽や育ちの中にヒントがある。日本でも、バックグラウンドやカルチャーを取り入れることで独自サウンドを作っているラッパーが多い。

違いを武器にする

自分だけの声、言葉の選び方、リズム、一見弱みと思う要素が実は最強の個性。自信持てない部分こそが強みになる。

失敗を恐れず実験する

完璧なものが最初からできるわけじゃない。試行錯誤と失敗の積み重ねが本物のスタイルを作る。どんどんトライして自分だけの感覚を磨く。

一発屋より「誇れる作品」

長く愛されるには、数を稼ぐこと以上に「自分が誇れるもの」を作る姿勢のほうが大事。他人の基準でなく、自分が納得できる音楽でリスナーと本気で繋がれるかが価値。

まとめ

「ヒットの作り方」を探すより、自分の中にしかない武器を見つける。その音楽が誰かの心に響けば、それが最強の「ヒット」。他人にできない自分だけの音楽を響かせよう。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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