ドラムに存在感を持たせる!ビートメイキング最強テクニック

目次
ドラムに存在感を持たせるビートメイキングのコツを解説する。
サンプル選び
最初に必要なのは、クリアで歪みのない高品質サンプルの選択。プロのサウンドパックや信頼できるブランドが安定。ジャンルやビートの雰囲気に合う音色、自分のDAWと互換性あるファイルを使うといい。必ず実際に聴いて、直感で良いと感じたものを選択。
レイヤリング
複数サンプル重ねて厚みを出す。例えばキックなら低域のサブキック、中域のボディ、高域のアタックをミックスする。スネアはクラップやノイズを加えて独自の表情を作れる。重ねるサンプル同士のバランスを調整、タイミングも揃える。左右に軽く振って空間的な広がりも演出可能。
音作り・処理
EQで不要な帯域をカットし、必要な部分(キックなら低域、スネアなら中高域)をブースト。コンプレッサーで音量を揃えつつ、パンチやサステインを強調。サチュレーションや軽いディストーションを加えることでアナログな暖かみや押し出し感が生まれる。トランジェントシェイパーでアタックやサステインを自在にコントロールすることで、よりパワフルな印象になる。
チューニング
楽曲のキーに合わせてキックやタムをピッチ修正する。ピッチ検知ツールやDAWのピッチシフター使えばセミトーン単位で合わせられる。キックはルート音や5度、オクターブに設定するとトラック全体がまとまりやすい。
リバーブ・ディレイ
リバーブは種類によって印象が大きく変化。プレートやルームなどを、スネアやハイハットに使用。ディレイやリバーブをセンドで管理し、短めのディケイで空間を作ると全体の輪郭はぼやけず、存在感が出る。
パターン・グルーヴ
シンプルな4/4パターンからスタートし、ハイハットの使い方やキックの配置でバリエーション追加。ゴーストノートやアクセントを入れることで表情を豊かにできる。スウィングやタメ、ポリリズム、シンコペーションを活用し、「打ち込み」っぽさを感じさせないグルーヴが生まれる。
まとめ
質のいいサンプル選び、重ね方、EQとコンプなどの音作り、チューニング、空間系エフェクト、パターンの工夫。この順番ですべて意識すれば、ドラムが埋もれず力強く主張できるようになる。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz