スモーキーで太いドラムを作るテクニック集。

目次
ビートメイキングで「スモーキーで太いドラム」を作る方法まとめる。順番にコツを解説する。
ドラム音色を選ぶ
最初からキャラクターある音を選ぶと仕上がりが変わる。
- ヴィンテージドラムマシン(TR-808, SP-1200など)のサンプルはあたたかみと丸みが強い。
- アコースティックドラムのサンプル収録もおすすめ。民族系や変わったパーカッションも混ぜると個性が出る。
- キック、スネア、ハイハットだけコアになる音選びに集中する。後から重ねや加工で広げればOK。
ドラムのレイヤー術
音の厚みと複雑さを出したいときはレイヤー重ねる。
- 周波数帯が「被らない」サンプル同士を重ねると、濁らずに太く聴こえる。
- アタックやディケイ(音の出始めや伸び)の違う音を混ぜるとダイナミック感UP。
- 変なパーカッションや他ジャンルの音も重ねてOK。質感・空気感を加えられる。
プロセッシング(加工)
サチュレーションやEQなど加工で「スモーキーでファット」な感じを足す。
- サチュレーション/歪み:うっすらかけると温かみやキャラが増す。色々プラグイン試そう。
- コンプ:パンチや重さを出す。アタック遅め、リリース速めの設定で芯が残る。
- EQ:いらない低域をカットし、ミッドを上げると体積感UP。
- リバーブ:短くうっすらかける。「部屋鳴り」「プレート系」だとヴィンテージっぽくなる。
ドラムのチューニング
ドラム音のピッチをトラックのキーに合わせると、全体のまとまりが良くなる。
- スペクトラムアナライザーやチューナープラグインで基本音を探す。
- DAWのピッチ機能やピッチシフターで微調整。やりすぎると音が変なので控えめに。
- 他の楽器と一緒に鳴らして違和感ないか必ず確認する。
ミキシングのコツ
最終調整も大事。小技で存在感を増やせる。
- 個別音量を先に整えておく。フェーダーやオートメーションで細かく動きを付けても良い。
- スネアやハイハットを左右どちらかに少し振ると横広がりが出る。
- パラレル処理(複製して重く加工→薄く混ぜる)でパンチや迫力が増す。
- サイドチェインで他のパートを「ドラムのタイミングで抜く」とドラム前に出る。
- 好きな曲と交互に聴いて、バランスや響きを見直す。
「スモーキーで太いドラム」は音選び・重ね・加工・ピッチ調整・ミキシング全部で作る。色々試して耳を信じて、自分だけの質感を見つけていこう。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz