MIDIトラックにスウィングをかける方法 – グルーヴの魔法を解き放とう

目次
音楽制作でめちゃくちゃ大切なのが「リズム」と「グルーヴ」。この2つがあると、トラックが一気に際立つ。ビートメイクだと、MIDIトラックに“スウィング”を加えるのが鉄板テク。
スウィングって何かというと、一部のノートのタイミングをズラして、機械っぽくない、生っぽい感じを出すやり方。今回はそのスウィングって何? なぜ大事? 各DAWでどう使う? ってポイントを解説。
スウィングってなに?
スウィング=シャッフルとかグルーヴとも呼ばれる。シンプルに言うと、ノートの間隔をわざと均等にせず、跳ねる感じを出すって話。
このズレがリズムにノリを与えて、楽曲が生き生きして聴こえる。ジャズやブルースだけじゃなくて、今のビートメイキングならどのジャンルでも使われてる。
ドラムだけじゃなくて、ベースやメロディにかけるのもOK。要は「カッチリしすぎ」から「絶妙に人間くさい」方向へ持っていく技。
MIDIトラックにスウィングを加える基本
MIDIは、楽器やPCで音の情報をやりとりするデジタル信号。ノート情報やタイミング、ベロシティとかそういうやつ。
スウィングを加えたいなら、ノートごとのタイミングを微妙にズラせばOK。手動で動かしてもいいし、DAWのスウィング機能を使えば一発でできる。
各DAWでのスウィングのかけ方
Ableton Live
- 画面の左下にある「グルーヴプール」を開く
- 色んなスウィングプリセットから好きなの選んで、MIDIクリップにドラッグ&ドロップ
- 「タイミング」「ベロシティ」「ランダム」も調整できる
- 「コミット」ボタンでノートに反映
FL Studio
- 「チャンネルラック」の右上にSWINGのスライダーがある
- これを上げるだけで全部のパターンにスウィング追加
- もしくはピアノロールで個別にスウィング適応も可能
Logic Pro
- ピアノロールを開いてノート選択
- 上のクオンタイズメニューでスウィングプリセットを選ぶ
- 「クオンタイズパラメータ」で細かく調整できる
Pro Tools
- MIDIノート選択
- Event > Event Operations > Quantize(またはAlt+0)でメニュー開く
- Swingの値を好きなだけスライダーで動かして「適用」
Cubase
- キーエディタ(MIDI編集画面)でノート選択
- クオンタイズパネル開いてSwingスライダー調整
- 「Quantize」ボタンで反映
Studio One
- ミュージックエディタでMIDIノート選択
- クオンタイズパネル(Qアイコン)でSwingスライダー調整
- 「Apply」ボタンでOK
スウィング上達のコツ
- 適度にかける(かけすぎ注意、ドロドロになる)
- いろんなパートに試してみる
- ベロシティ変える、ずらし方を手でいじる=さらに人間らしくなる
まとめ
MIDIトラックにスウィングを加えるだけで、曲が一気にノリ良く&印象的になる。スウィングとは何かを理解して、DAWのスウィング機能を試せばすぐにでも生感覚のグルーヴが手に入る。
自分のDAWでいろいろ試して、好きなノリを探してみよう。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz