「ノーマライズの使い方 ─ ビートメイクでトラックのポテンシャルを最大化する方法」

目次
ノーマライズとは何か
ノーマライズは音声信号全体のレベル(振幅)を特定の基準値まで引き上げたり下げたりする処理。最高のピークがターゲットのレベルに届くようにゲインを調整する感じ。ビートメイキングだと素材ごとの音量バラつきを整えたり、全体のバランスをとるのに便利。
なぜノーマライズが重要なのか
- サンプルや楽器によって音量バラバラになりがちだから、ノーマライズしておくとミックスしやすい。
- 最大レベルを超えないようにヘッドルーム(余裕)を作ることでクリッピングや歪みを防げる。
- 正しく使えばダイナミクス(音の強弱)は保てるから、自然なサウンドになる。
- 各トラックごとにちゃんと音量管理できるとミックス判断もしやすい。
ノーマライズ手順
- まずトラックを種類ごとに整理(ドラム、ベースなど)。
- ノイズや不要な部分はカットして綺麗にする。
- クリップの頭やお尻に余分な無音があればトリム。
ターゲットレベルの目安はこんな感じ:
- 一般的には-3dBFSくらいが安全。
- もっと余裕がほしいときは-12〜-9dBFS。
- エレクトロ系なら-6dBFSが使われることも多い。
あとは各トラックやサンプルを選んで、DAWのノーマライズ機能から好みのレベルを入力して実行する。全部のクリップで同じように処理していく感じ。
ゲインステージングとの関係
- ノーマライズだけじゃなくて、プラグインやエフェクトを挟むところでも入力・出力ゲインを気にしておく方がいい。
- 常にメーターでチェックして、ヘッドルームを保つ。
ノーマライズのコツ・注意点
- やりすぎ注意。ダイナミクスを潰しすぎるとつまらない音になる。
- ミックス前の段階で軽く整えておくほうが後でラク。
- ノーマライズ単体じゃなくてコンプやEQ、リミッターなんかとセットで使うとより仕上がる。
- 耳とメーター両方使って音量やバランスを常にチェック。
まとめ
ノーマライズはビートメイクに欠かせない基本プロセス。各トラックのバランスが良くなって、後のミックス作業もやりやすくなる。やりすぎないように注意しつつ、自然なダイナミクスを意識して作業するのがコツ。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz