ラップ録音後のミキシング手順

ラップ録音後のミキシング手順

ラップを録音した後のミックスは、「存在感」と「明瞭さ」がポイント。コンプレッションやEQ、ディエッサー、空間系エフェクトを使ってラップがトラック内でしっかり抜けるように仕上げる流れ。

基本のミックス手順

  • ラップボーカルの「存在感」を出すためにコンプレッサーで音を前に出す
  • EQで不要な低音をカットし、1~4kHzあたりで明瞭さを足す
  • 派手な歯擦音(さしすせそ)が強い場合はディエッサーで抑える
  • インストの中域にラップが被る場合、インスト側の周波数をEQで削ってボーカルのスペースを作る
  • リバーブやディレイなど空間系エフェクトは薄めに添えるとラップの存在感が保てる

さらに細かいコツ

  • ノイズやブレス音はノイズゲートや手作業でカット
  • 作り込まれたインストの場合、ラップの帯域を邪魔しないよう周波数をチェック
  • バランス調整は「音量」だけでなく、「PAN(左右の位置)」も活用

考え方・姿勢

  • 数字だけで判断せず自分の耳で変化を聴きながら調整する
  • 「足し算」よりも「引き算」思考。余計な処理をしすぎず、無駄な音は削る

プラグインや細かいセッティングは色々あるけど、ラップの「芯」とメッセージが聴き手に一番届くバランスを意識して仕上げていくのがコツ。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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