ビートメイカーなら知っておきたいフィルターとイコライザーの違い

目次
ビートメイカーにとって、フィルターとイコライザーの違いを理解するのは重要。どちらも特定の周波数帯をいじるためのオーディオ処理ツールだけど、役割や使い方が違う。
フィルター
フィルターはシンプルで、特定の周波数をカットしたり通したりする機能に特化してる。代表的なのは次の4つ。
- ローパスフィルター: 高音をカットして低音だけ通す
- ハイパスフィルター: 低音をカットして高音だけ通す
- バンドパスフィルター: 特定の帯域だけ通して他をカット
- ノッチフィルター: 特定の帯域だけをピンポイントでカット
イコライザー
イコライザーも周波数を操作できるけど、もっと細かく複数の帯域を同時にコントロールできる。一般的には「バンド」と呼ばれる複数の帯域を、ブースト(上げる)やカット(下げる)で操作する。
よく使われるタイプは以下。
- グラフィックEQ: あらかじめ決まった数のバンドをスライダーで上下して調整
- パラメトリックEQ: 帯域ごとに周波数・Q(幅の広さ)・ゲイン(音量)を自由にいじれる
違いのポイント
- フィルターは単純で、必要ない帯域を切り落とすような「一点集中型」
- イコライザーは複数帯域を幅広くコントロールできる「調整型」
フィルターは不要な低音を消すとか、シンセをスウィープさせるみたいに単純な処理に向いてる。
イコライザーはミックス全体をバランスよく整えたり、楽器同士の帯域を住み分けたりするのに有効。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz