ビートメイカー向け:フランジャーの使い方

ビートメイカー向け:フランジャーの使い方

フランジャーは音楽制作やミキシングでよく使われるエフェクトのひとつ。
仕組みとしては、オリジナルの音に、わずかに遅れたコピーの音を混ぜることで独特の効果を生み出す。音は「ジェット機の飛行音」や「スペイシー」といった印象になり、コーラスと似てるけど、より強烈なキャラクターを持つのがフランジャーの特徴。

基本的な使い方

  1. 適用するトラックを選ぶ
    ギター、シンセ、ボーカル、ドラムなど、どの楽器にも使える。

  2. フランジャーを挿入する
    DAWによってやり方は違うけど、多くの場合はプラグインをトラックのエフェクト欄にドラッグ&ドロップする。

  3. パラメータを調整する
    フランジャーには主に以下のコントロールがある。

    • Rate(レート): うねりの速さを決める。
    • Depth(デプス): 効果の深さを調整する。
    • Feedback(フィードバック): 信号を戻す量。上げるほど強烈なサウンドになる。
    • Mix(ミックス): 原音とエフェクト音のブレンド具合。
  4. 曲全体を聴きながら調整
    ソロで聴くだけじゃなく、ミックス全体の中でどう響くかを確認しながらツマミを動かす。

  5. 保存と書き出し
    気に入った設定ができたら、そのまま保存して必要ならオーディオを書き出す。

よくある使い方

  • ギター: 広がりや浮遊感をプラスするのに有効。
  • ドラムやパーカッション: ハイハットやスネアにかけるとリズムに奥行きが出る。
  • シンセやキーボード: 高域のパッドにかけるとふわっと広がる空間を作れる。
  • ボーカル: 多用はしないほうがいいけど、特定のフレーズで奥行きを出したいときにアクセントとして効果的。

注意点として、フランジャーは強くかけすぎると全体がごちゃついて聴きにくくなる。最初は控えめから始めて、必要に応じて強めていくのがおすすめ。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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