ビートメイカー向け:フランジャーの使い方

目次
フランジャーは音楽制作やミキシングでよく使われるエフェクトのひとつ。
仕組みとしては、オリジナルの音に、わずかに遅れたコピーの音を混ぜることで独特の効果を生み出す。音は「ジェット機の飛行音」や「スペイシー」といった印象になり、コーラスと似てるけど、より強烈なキャラクターを持つのがフランジャーの特徴。
基本的な使い方
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適用するトラックを選ぶ
ギター、シンセ、ボーカル、ドラムなど、どの楽器にも使える。 -
フランジャーを挿入する
DAWによってやり方は違うけど、多くの場合はプラグインをトラックのエフェクト欄にドラッグ&ドロップする。 -
パラメータを調整する
フランジャーには主に以下のコントロールがある。- Rate(レート): うねりの速さを決める。
- Depth(デプス): 効果の深さを調整する。
- Feedback(フィードバック): 信号を戻す量。上げるほど強烈なサウンドになる。
- Mix(ミックス): 原音とエフェクト音のブレンド具合。
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曲全体を聴きながら調整
ソロで聴くだけじゃなく、ミックス全体の中でどう響くかを確認しながらツマミを動かす。 -
保存と書き出し
気に入った設定ができたら、そのまま保存して必要ならオーディオを書き出す。
よくある使い方
- ギター: 広がりや浮遊感をプラスするのに有効。
- ドラムやパーカッション: ハイハットやスネアにかけるとリズムに奥行きが出る。
- シンセやキーボード: 高域のパッドにかけるとふわっと広がる空間を作れる。
- ボーカル: 多用はしないほうがいいけど、特定のフレーズで奥行きを出したいときにアクセントとして効果的。
注意点として、フランジャーは強くかけすぎると全体がごちゃついて聴きにくくなる。最初は控えめから始めて、必要に応じて強めていくのがおすすめ。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz