ビートメイカー向け:リバーブの使い方

目次
リバーブ(Reverberation)は、音に空間や深みを加えるためのエフェクト。上手く使えば音楽に立体感や広がりが生まれるけど、使い方を間違えるとミックスが濁ってしまう。
リバーブの基本パラメータ
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Dry/Wet ミックス
原音(Dry)とリバーブ音(Wet)の比率を調整する。 -
ディケイタイム(RT60)
音が60dB減衰するまでの時間。長ければ大きな空間、小さければ小さな空間を再現できる。 -
プリディレイ
原音が鳴ってからリバーブが立ち上がるまでの時間。長めにすると原音がハッキリと前に出やすい。 -
ハイ/ローカット・ダンピング
特定の帯域を削る機能。ローカットするとリバーブの“モヤッと感”を防ぎやすい。 -
アーリーリフレクション / レイトリフレクション
最初の反射音(アーリー)と、そのあとに続く多数の反射音(レイト)のバランスを調整。
リバーブ活用のヒント
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空間のイメージを考える
小さい部屋系のリバーブは密度を足すのに便利。大聖堂やホール系は壮大さや広がりを出せる。 -
楽器ごとに調整する
全パート同じリバーブにすると混ざりすぎる。楽器やボーカルごとに調整した方がクリアになりやすい。 -
やりすぎ注意
リバーブをかけすぎると音が引っ込み、濁った印象になる。 -
トライ&エラー
曲やプロジェクトごとに正解は違う。何度も試して調整するのが大事。 -
プリセットを活用
多くのリバーブにはプリセットがある。出発点として使い、自分の曲に合わせて手を加えると効率的。
これはあくまで基本のガイドライン。最終的には自分の耳とセンス次第。リバーブは自由度が高いエフェクトだから、試行錯誤して自分らしい使い方を見つけると面白い。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz