レベルアップしたいビートメイカーへ:手放すことで仕事もクリエイティブも変わる

レベルアップしたいビートメイカーへ:手放すことで仕事もクリエイティブも変わる

「手放せば手に入る」なんて聞いても、売れるビートを作りたい人には信用しづらい。でも、この感覚は音楽制作の現場でもビジネスでも、実は次のステージへのカギ。どう活用するかまとめてみる。

1. 頭の中もハードドライブもクリアにする

完璧なビートに執着したり、「絶対全部売りたい」ってこだわりすぎると、思考がパンパンになる。新しいアイデアが湧かなくなるし、制作が止まる。昔の未完成ビートや売れなかった曲、古いサウンド―全部サクッと捨てた方が次が作りやすい。

  • アクション:ピンとこない未完成ビートはアーカイブか削除。意外とこれだけで次の一手が生まれる。

2. こだわりすぎないで流れを変える

好きなスタイルや「このクライアント命」「この値段じゃなきゃ売らない」に固執すると、新しいチャンスを逃しがち。音楽業界は変化だらけ。過去の成功ややり方にこだわると伸び悩む。

  • アクション:新ジャンルや新しいSNS、マーケ手法も試す。期待に縛られず動くと、意外と面白い話や顧客に出会いやすい。

3. 売上だけが価値じゃないと知る

売れた数やフォロワーに自分の価値を預けると、いつまでも満たされない。成果ばかり追いすぎず、「作っている自分」そのものに価値があると気付くと、余計な力が抜ける。

  • アクション:売れ行きより進歩や制作過程もシェア。自分をさらけ出すと、逆にファンとの繋がりも深まるし売上も後からついてくる。

4. 怖さを捨てて、とにかく行動

「断られたらどうしよう」「高値が怖い」「上手くできない」みたいな不安や恐れが、作品リリースやアーティスト営業の邪魔。本当に大事なのは、ビビらず手数を増やすこと。

  • アクション:一週間で5人新規にビート提案。結果は気にしない。「NO」が増えるほどイエスに近づく。

5. 直感を信じて迷いすぎない

「何を投稿する?」「いつ出す?」「値段はどうする?」と考えすぎると何も進まない。たまには計画なしで直感優先。ヒットもビジネスも勘が決め手、案外これが近道だったりする。

  • アクション:変わったアイデアや未経験ジャンルも「いける」と思ったらすぐやる。目立ちたいなら個性こそ武器。

結論:手放し=成長の近道

手放すってサボることじゃなくて、成長・ひらめき・新しいビジネスチャンスの土台作り。余白があるほど新しいことが入る。古いビート、執着、恐怖――いらないものの処分こそ最速のレベルアップ術。

「何かうまくいかねぇな」と感じたら、いったん手放してみよう。停滞こそ、良い潮目のサインかも。

さて、今日手放せるもの一つ、何?新しいチャンスをつかむ余白、空けてみると違う世界が見えてくる。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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