ラップ録音をミックスとマスタリングで極めろ!

目次
ラップの録音は、自分の声を武器にして力強く表現できる手段。でもそのままじゃボーカルがビートに埋もれたり、音質が微妙でガッカリすることも多い。そこでカギになるのが「ミックス」と「マスタリング」。録音が終わったあと、曲を仕上げて本領発揮させる大事なプロセスだ。
ここではラップを次のステージに引き上げるテクニックをまとめていく。
ミックス:ラップとビートをなじませる
ミックスは録音したすべてのトラックをひとつにまとめ、曲として仕立てる工程。
ラップの場合、ビートとのバランスとエフェクトでの味付けがポイント。
1. トラックとの調和
- ボリュームコントロール:ボーカルがキックやスネアにぶつからないよう調整する
- EQ:周波数を整理し、トラックとラップ両方がクリアに聴こえるようにする
- パンニング:左右に音を振って空間的な広がりを作る
2. スタイルのためのエフェクト
- コンプレッサー:声の音量差をならして安定感を出す
- リバーブ:奥行きを与えて立体感を演出
- ディレイ:エコーでリズミカルな余韻を加え、フローを際立たせる
マスタリング:最終仕上げ
マスタリングはミックスを整えて、作品として完成度を高める工程。
特に大事なのは音量感と音のバランス。
1. パワーを引き上げる
- リミッター:全体の音量を押し上げてインパクトを増す
- マキシマイザー:音のピークをコントロールし、歪みを防ぐ
2. 音を整える
- EQ:全体のサウンドを微調整し、耳に心地よくする
- マルチバンドコンプレッサー:周波数ごとに圧縮して、さらにクリアな音に仕上げる
まとめ
ミックスとマスタリングは、ラップ録音の仕上がりを劇的に変える。
テクニックを使いこなして、自分だけのシグネチャーサウンドを作り出そう。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz