マルチバンドコンプレッサー: クイックガイド

マルチバンドコンプレッサー: クイックガイド

マルチバンドコンプレッサーは音響エンジニアリングで使われる多用途なツールで、複数の周波数帯域(例: 低域、中域、高域)を独立して圧縮できる。これにより音のスペクトルの異なる部分を精密にコントロールできる。

基本ステップ:

  1. バンド設定: バンド数を決める(例: 3 か 4)。
  2. スレッショルド: 各バンドで圧縮が始まるレベルを設定。
  3. レシオ: スレッショルドを超えた信号をどれくらい抑えるか調整。
  4. アタック/リリース: 圧縮がかかる速さ、解除される速さを設定。
  5. メイクアップゲイン: 圧縮による音量減少を補うための出力ゲインを調整。

よくある使い方:

  • ドラムバス: 低域(キック)をコントロールし、高域(スネアやハイハット)を強調。
  • ボーカル: 中域を滑らかにし、高域に明瞭さを加える。
  • マスタリング: 周波数のバランスを整えて仕上げを洗練。
  • 低域コントロール: こもったベースをタイトに。
  • 高域の整え: 耳につく鋭い成分を柔らかくする。

マルチバンドコンプレッサーは控えめに使うのが鍵。わずかな調整が最も自然な仕上がりにつながる。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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