ビートの基準を決める—自分の作品を“有料商品”として扱うことの意味

ビートの基準を決める—自分の作品を“有料商品”として扱うことの意味

無料でビート配るのは誰でもやったことあるし、状況によっては意味がある。でも本気なら基準を決める必要がある。自分のビートは有料の商品だって意識持つこと。目の前の稼ぎだけじゃなくて、自分の作ったものに対するリスペクトを集めて、自分のブランドや「ビートを作る」って文化全体の価値観にも関わってくる話。

スーパーで食材をタダでもらえると思う人はいない。みんな食べ物には値段があるって分かってる。ビートだって同じで、努力と投資と才能の結果。全部タダで配ると、自分の作品だけじゃなくてアート全体が軽く扱われる。

基準を「これは有料商品」と公言してみると?

  • 聴き手やコラボ相手がビートをプロのプロダクトとして扱ってくれる
  • 「ただでくれよ」って軽い問い合わせをはっきりフィルターできる
  • 自分の音楽に本気で投資するクライアントと繋がれるようになり、やりとりも意味あるものになるし、自分のやり方にもリスペクトが生まれる
  • 普通に交渉したりライセンスしたり、将来の仕事につながる土台ができる。ビートも自分の時間も価値ある資産だって認識される

マーケやプロモ、感謝の気持ちでたまに無料で配るのはあり。でもそれは明確な特例。常に無料が当たり前じゃない。

結局この基準を持つことで、創作のエネルギーも守れるし、続けていける環境になる。自分の作品の価値を認めて、それを周りにも求める。みんなが「これは有料」、「価値ある創作」って軸で動けば、業界全体が上がってくし、趣味じゃなくて仕事として成り立たせる流れを作れる。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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