POSSE(自分のサイトに投稿し、他の場所に配信する)を実現する方法

POSSE(自分のサイトに投稿し、他の場所に配信する)を実現する方法

POSSE (Publish on your Own Site, Syndicate Elsewhere / 自分のサイトにまず投稿し、その後ほかのプラットフォームに配信する) は、オリジナルのコンテンツをまず自分のサイトに投稿し、その後にソーシャルメディアや外部プラットフォームへシェアする公開戦略。

コンテンツ所有と管理を自分の手に残したまま、外部プラットフォームのオーディエンスにも届くようにできる。


POSSEを実践するステップ

1. 自分のウェブサイトを構築

  • WordPress、Hugo、Jekyll などを使って自分が完全にコントロールできるサイトを作る
  • RSSフィードに対応していることを確認(配信用に便利)
  • ブランドやアイデンティティを反映する独自ドメインを取得

2. 自分のサイトにコンテンツを投稿

  • 記事、ブログ、マイクロブログなどは必ず最初に自分のサイトに掲載
  • canonical URL などのメタデータを追加して「出典は自分のサイト」であることを示す

3. コンテンツを外部プラットフォームに配信

手動配信

  • Twitter、Mastodon、Facebook、LinkedIn などへ記事本文や要約を投稿し、元記事のリンクを添える

自動配信

  • Bridgy で Mastodon や Twitter に自動共有
  • WordPress なら「WordPress Crosspost」プラグインで Medium などへ同期可能
  • IFTTT や Zapier を利用し、RSSフィードからSNSへ自動投稿

4. 元コンテンツへのリンクを添える

  • Syndication先の投稿には必ずオリジナル記事のリンク(permalink / permashortlink)を加える
  • アクセス誘導+SEO向上につながる

5. 反応を収集して管理

  • Webmention や Bridgy Backfeed を利用し、外部SNSでのコメントや「いいね」「シェア」を自サイトに統合

POSSE実現に役立つツール

  • WordPressプラグイン: IndieWeb プラグイン、Jetpack
  • RSSベース: Feed2Toot(Mastodon向け)、Enhance’s Arc Plugin
  • カスタムスクリプト: Python製 SiloRider、自作 GitHub Actions ワークフロー

POSSEのメリット

  • コンテンツ所有権: 第三者プラットフォームに依存せず、完全に管理できる
  • SEO向上: canonical リンクやバックリンクで検索からの発見性アップ
  • 依存排除: 外部サービスが終了や規約変更しても、自分のサイトは安全
  • リーチ拡大: SNSユーザーに向けて発信しつつ、自サイトに流入させられる

実践ワークフロー例

  1. WordPress や Hugo など自分のサイトに記事を投稿
  2. RSSや Bridgy Publish を使い Mastodon・Twitter に共有
  3. 配信記事にオリジナル記事のリンクを追加
  4. Twitterなどの反応を Bridgy Backfeed で自サイトに統合

この流れを継続すれば、コンテンツ所有権を保持しつつ、外部プラットフォームの拡散力を活かして可視性とエンゲージメントを同時に高められる。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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