ブログにおけるミニマリズムを再考する

目次
時間が経つと、ブロガーなら誰もが一度はこう考えるのではないだろうか。
「過去の記事をどう扱うべきか?」
よく言われるのは、「ブログは成長の記録だから過去の記事は触るべきじゃない」 という考え。
けれど、私は少し違う感覚を持つようになってきた。
スタート地点としてのミニマリズム
当初の私は、ブログにおいて「不要なものを削ぎ落とし、必要なものだけを残す」ミニマリズムを理想とした。
古い記事を定期的に整理し、常に最小限で洗練されたサイトを目指していたのだ。
その結果、次のようなメリットを享受した。
- WordPress から Hugo へ移行できた
- サイト容量を削減できた
- バックアップや移行がシンプルになった
- セキュリティリスクが軽減された
技術的には有効なアプローチだったが、それはあくまで出発点でしかなかったと気づいた。
自分らしいスタイルの発見
振り返ると、私にとってミニマリズムは「理想像」ではあっても「自然体」ではない。
本来の私は、積み上げ型のスタイル。新しいアイデアを加えたり、過去のコンテンツを少しずつ磨き直したりしながら、全体をゆっくり育てていくのが性に合っているような気がする。そこには多少の“雑然さ”があっても構わないのだ。
ブログをお店にたとえるなら、次の2つのスタイルがある:
- 🏪 ドン・キホーテ型:何でも揃っていてゴチャゴチャだが楽しい
- 🏬 ブティック型:洗練され、厳選されたものだけが並ぶ
私は長い間ブティック型を目指していましたが、いまは自分のリズムを大事にしている。
多少ごちゃついても、積み重ねをそのまま見せていくほうが自分らしいと思うのだから。
学んだこと
- 「自分に合うスタイル」を選べばいい。必ずしも完璧なミニマリストである必要はない
- 整理・取捨選択はしたくなった時にすればよい
- 歴史や積み重ねそのものにも価値があることを忘れない
私はきっと「徹底したミニマリスト」にはなれない。
でもそれで構わないと思う。
私のブログは、私自身の歩みをそのまま投影した「進行形の作品」なのだ。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz