ビットクラッシャーでローファイ感を出す方法

目次
ビットクラッシャーは、ビットレートやサンプルレートを下げてデジタル音声のクオリティを意図的に劣化させるエフェクト。これを使うことでローファイ (low fidelity) な質感を作れる。以下にいくつかの使い方をまとめる。
基本テクニック
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ビットレートを下げる
解像度が落ちてザラついたノイズ感やデジタルな「ジャリッ」とした質感が出る。 -
サンプルレートを下げる
高域が折り返されて低域に混ざる「エイリアシング」が起こり、レトロ感や独特のデジタル感が出る。 -
ドライ/ウェットを調整する
原音とエフェクト音をミックスして馴染ませると、やりすぎ感が減ってバランスをとりやすい。
発展テクニック
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マルチバンド処理
低域・中域・高域にそれぞれ異なる設定をかけると、立体的で複雑な質感になる。 -
オートメーションを使う
曲中でサンプルレートやビットレートを動かすと、躍動感のある効果を作れる。 -
他のエフェクトと組み合わせる
リバーブやディレイと重ねると、空間的でユニークなローファイサウンドに仕上がる。
注意点
- ビットクラッシャーは存在感が強いので、かけすぎると他の音を潰してしまう。
- 極端にビットやサンプルを下げすぎると、不快なデジタルノイズになりやすい。
自分のビートに合わせて、さじ加減を探してみるとローファイ感を自由に演出できる。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz