ビートメイカーにとって「完璧主義を手放す」重要性

目次
ビートメイキングはクリエイティブな作業。自分の音やビートにこだわるあまり、理想に近づけようと必死になることが多い。でも、その完璧主義は想像以上に創作の妨げになることがある。
完璧主義の両面
完璧を目指す気持ちはスキルアップや新しい技術・アイデアの発見につながる。ただし、理想を求めすぎると一つのビートやアイディアに時間をかけすぎ、最終的に納得できず、やる気や自信を失う原因になる。
手放すことで得られる自由
「完璧じゃなくていい」と認めることで、作ること自体をもっと楽しめる。決まった型や理想に縛られず、新しいサウンドや手法に挑戦しやすくなる。小さな“ミス”や“ズレ”も、逆にキャラクターや独自性になる。
失敗から伸びる、仲間とつながる
完璧を求めすぎると、作品を外に出せなくなる。逆に、多少荒くても作品を公開することで、他の人からフィードバックやアイディアをもらえたり、一緒に作る仲間と出会えたりする。自分一人では見つけられない発見や成長のチャンスが広がる。
メンタルと生産性も変わる
「最高を作らなきゃ」という重圧がなくなると、音楽づくりをもっとラクに続けられる。不安や自分への疑いも減り、自然とアイデアやアウトプットも増える。創作が楽しくなり、苦しい作業から本来の「音楽を作る楽しさ」に戻れる。
実験と進化、個性を生む不完全さ
ガチガチにきれいに仕上げると、音楽から“生感”や“面白み”がなくなることがある。予想外の音や少し変な展開が生まれるのは、不完全さを許した瞬間。リスナーに強い印象を与えたり、自分だけの音になったりする。失敗やクセも、唯一無二の武器になる。
完璧を求める心は成長につながる。でも、とことん固執すると逆効果。少し力を抜いて「不完全さ」を受け入れる方が、ビートメイカーとして面白い音や自分らしい作品に近づける。もっと自由に、楽しく音楽を作り続けていこう。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz