フェイザーの使い方・ビートメイキング完全ガイド

目次
ビートメイキングってどんどん進化してるし、使えるエフェクトも超多様化してる。その中でも「フェイザー」は音や質感をいじる強力な武器。この記事ではフェイザーの歴史とか仕組み、ビートでの効果的な使い方を深掘りしていく。
I. フェイザーの歴史
フェイザーの起源は1960年代。アナログエフェクトとして登場し、サイケロックとかファンク、電子音楽系で大人気。ジミ・ヘンドリックスとかエディ・ヴァン・ヘイレンみたいなレジェンドも愛用してた。今でもあの印象的なサウンドは色褪せない。
II. フェイザーって何?
フェイザーはオーディオ信号の位相(フェイズ)をずらして、「うねり」や「渦巻き」みたいな効果を作るエフェクト。動作としては、入力信号を2つに分けて、片方をちょっと遅らせる。さらにLFO(低周波オシレーター)でその遅れ時間を周期的に変化させる。2つの信号を混ぜると干渉が起こって、あの独特なフェイザーサウンドになっちゃう。
III. フェイザーの種類
- アナログ:元祖フェイザー。回路による独特な温かみがあるけど、設定幅はやや狭め。
- デジタル:パラメーターが細かくて、柔軟性バツグン。DAWとも相性いい。
- ハードウェア:実機単体。アナログもデジタルもある。楽器やオーディオインターフェースにつないでリアルタイムで使える。
- ソフトウェア:DAW用プラグイン。操作やオートメーション楽ちん、パラメーターも多数。
IV. 基本パラメーター
- Rate:LFOの速さ。遅いとゆったりスイープ、高速だと派手にうねる。
- Depth:モジュレーションの強さ。強いほど目立つ。
- Feedback/Resonance:フェイザー後の信号をもう一度回す。高いと「ビーン」って響きが足せる。
- Mix/Wet-Dry:生(ドライ)と加工音(ウェット)のバランス。ウェット全開でエフェクト濃いめ。
- Stages:段数が多いほどノッチ(谷)が増えて音が複雑になる。少なめだとシンプル。
V. ビートメイクでフェイザーを使うコツ
- ドラム:スネアやハイハットにかけて動きをプラス。レートやデプスを変えて控えめ~派手まで遊べる。
- ベース:丸みやキャラを出したいとき。やりすぎるとモヤるから加減が大事。
- シンセリード:フェイザーでぐねぐね動かす。レート・デプス・フィードバック多めでも攻めOK。
- パッド&テクスチャ:低レート・高デプスで空間感アップ。ゆらぎや奥行きが簡単に出る。
- ボーカル:ちょい薄めで“クセ”を足す。クリアさ欲しいなら控えめ設定で。
VI. 実践TIPS
- パラメーターをオートメーションすれば曲展開の山谷演出に◎
- センドで用意→原音と混ぜると輪郭残しつつ空間感出せる
- エンベロープやサイドチェインでダイナミックな動きを演出
- ディレイやリバーブと組み合わせたら唯一無二の雰囲気も作れる
- プリセットも勉強になるし出発点にピッタリ
まとめ
フェイザーって本当に万能。「空間系のキラーチューン」狙うなら避けて通れない。知識と工夫次第で“自分だけ”のビート感・音色が確実に作れるから、とりあえず触ってみるしかない。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz