ビートメイキングで使うリバーブの種類と特徴

ビートメイキングで使うリバーブの種類と特徴

リバーブの種類は「空間の響き」を表現するためのエフェクトで、ビートメイキングにおいて音の深みや距離感を作るために重要。タイプによって音の質感や雰囲気が大きく違う。

主なリバーブの種類と特徴

Room(ルーム)

狭い部屋の響き。親密で自然な感じが出る。アコースティック楽器やドラムの近さを演出したいときに使う。

Hall(ホール)

広いホールの残響。厚みと広がりが強く、壮大な雰囲気。オーケストラや大きなアンサンブルに合う。

Plate(プレート)

大型金属板で再現される残響。滑らかでリッチな響き。ボーカルやストリングスが明るく際立つ。

Spring(スプリング)

バネの反響音。バネ特有の跳ね感・レトロな響き。ギターアンプに多く、独特の個性。

Digital(デジタル)

デジタル処理で様々な空間を再現。設定自由度が高く、現実的・非現実的な空間も作れる。

Convolution(コンボリューション)

実空間の音響特性を収録(インパルス応答使用)。実在の場所そっくりな自然な響き。映画や本格的な空間再現に便利。

比較表

タイプ 音の特徴 使いどころ
Room 親しみ・あたたかさ 近い雰囲気、ドラム
Hall 重厚・壮麗 大編成、広がり感
Plate 明るさ・なめらかさ ボーカル・ストリングス
Spring バネ特有の跳ね感 ギター・レトロな曲
Digital 自由な響き どんな場面でも
Convolution 実在空間の再現 特定場所の再現、映画

各リバーブの使い分けは「楽器・ジャンル・狙う空気感」で決まる。欲しい距離感や雰囲気を聴き比べて選ぶのが大事。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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