ビート販売ゲームで出会う厄介な人ほど最高の先生だったりする

ビート販売ゲームで出会う厄介な人ほど最高の先生だったりする

ビートを売ろうと動いてると、色んな人間に出くわす。強引なラッパー、ドタキャンする客、コピーばっかのやつ、SNSでイキり倒す同業者。値切ってくるMC、やたらマウント取りがちなプロデューサー、何やっても不満顔の客……。でもそこで一度考えてみたい。問題は「相手」なのか? それとも、自分の心のどこかが刺激されてるだけなのか?

「目の前に嫌いな人がいるなら、それは自分の心が写ってるだけ。心が育てばその人は消える」って言葉がある。この意味を、ビート売りで生き残ろうとする俺ら流に落とし込んでみる。


ウザいクライアントは鏡かもしれない

イラッとくる相手って、大体は態度が原因。失礼、信用できない、めんどくさい……。でも突き詰めると、反応してる自分の側にヒントがある。

心理学的には「投影」ってやつ。相手に腹が立つのは、まだ受け入れきれてない自分の課題や恐れが引っかかってるから。例えば、相手の優柔不断さに苛立つのは、自分の決断力に不安があるからかもしれない。ライバルの自信家っぽさがムカつくのは、本当はもっと自分も堂々としたいからかもしれない。


マインドセットを上げればビジネスも上がる

「そのウザいやつを消す」って言葉、ブロックしたり無視することじゃない。本気で大事なのは、自分の成長と心の筋トレ。

なんで相手の言動が引っかかるのか掘り下げると、自分の中の価値観や不安が見えてくる。評価されない恐怖、自己肯定感の薄さ、インポスター症候群……。それを直視して受け入れると、相手の存在が持つ力はなくなる。


ビートメイカーがマインドを育てるステップ

1. 感情を認める

苛立ち、怒り、嫉妬。湧いた気持ちを否定しない。まず気づくこと。

2. 原因を掘る

「なんでこの人が気になる?」行動そのものか? それとも自分の内面を突かれたか? 金、リスペクト、承認欲求に関係してるかもしれない。

3. 成長のきっかけを見つける

必要なのは境界線を引くことか? 価格を上げることか? それとも自信を持つことか?

4. 許す練習をする

自分のミスも、相手の未熟さも。みんな学びの途中。全員サバイブ中だ。

5. アプローチを変える

心が変わると動きが変わる。交渉で強く出られる、批判に冷静でいられる、避けてた相手と組める、なんてことも出てくる。


厄介な人間は一番リアルなフィードバック

ビート販売ゲームで出会う面倒な人間は、実は自分を映す鏡。エネルギーを奪われる相手だと思うか、自分を磨く材料だと思うかで全然違う。内側を整えれば、いいクライアントを引き寄せ、リレーションも強くなり、プロセス自体が楽しくなる。

次に誰かにイラッとしたら、ちょっと立ち止まって考えてみろ。それは成長のトリガーかもしれない。ビートメイカーとしてだけじゃなく、ビジネスオーナー、人間として進化するチャンスかもしれない。


ビートを燃やし続けろ。トラブルすらネタにして、自分だけのドープなトラックにひっくり返せ。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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