ビートメイカーに発注する人たち、その顔ぶれと業界のいま

ビートメイカーに発注する人たち、その顔ぶれと業界のいま

ビートメイカーの顧客は幅広い。音楽業界の変化とともに、ビートメイカーの役割は「曲の土台となるビートやインストゥルメンタルを制作し、様々な分野へ提供すること」にシフトしている。

ビートメイカーの主な顧客

  • アーティストやミュージシャン ラッパーやシンガーが、自分のスタイルや楽曲にあうビートを探している。既製品を買ったり、オーダーメイドでカスタムビートを依頼したりする。

  • レコード会社・音楽出版社 レーベルや出版会社は所属アーティストのためにビートメイカーと契約し、特定アーティスト用のビート制作を依頼するケースもある。

  • 映像・広告・ゲーム業界 映画やCM、ゲームの制作者は、プロジェクトに合わせてオリジナル楽曲を必要としている。ビートメイカーはこうした映像作品・広告・ゲーム向けのBGMや劇伴も手掛ける。

  • SNSクリエイターやインフルエンサー 動画や配信を盛り上げる音楽が必要なYouTuberやSNS発信者も、ビートメイカーの重要な顧客層になっている。

  • ポッドキャストやオーディオブック制作者 オープニング・エンディングやBGMなど、コンテンツに合った楽曲をオーダーする場合が増加。

顧客との関係性・販売チャネル

  • 直接SNSやプラットフォーム(YouTube, BeatStars, SoundCloudなど)で売買するケースが一般的。不特定多数のアーティストや関係者にリーチするため、「Type Beat」など検索されやすいラベル付けで展開される。

  • 信頼できる顧客やレーベルと独占的に契約することもある。高品質や独自のスタイルを持つビートメイカーほど、指名で依頼が来る。

  • 一部は無料提供やお試しも行いながら、実績を積み、リピーターや固定ファンを獲得していく流れ。

まとめ

ビートメイカーの顧客層は、アーティスト・レーベル・映像/広告/ゲーム制作者・インフルエンサー・ポッドキャスターなど多岐に広がる。音楽の「土台」を必要とする領域すべてが対象。顧客との直接的なやり取りやSNS、音楽プラットフォームの活用が、取引のベースとなっている。

著者について

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Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz

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