自分の価値を無理やり証明する必要はない—ビートメイカーのための話

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「他人の役に立つ人になれ」 ビートメイカーとして自分の音楽を売ろうとすると、こんなプレッシャーを感じることがある。音楽業界もSNSも、仲間のプロデューサーすらも、「役に立つ=価値がある」と捉えがち。でも、本当に誰かのために無理やり役立とうとしないと成功できないのか?
音楽で「役立つこと」へのプレッシャー
ビートを売るためにがむしゃらになると、「役立つ」ことへの期待に息苦しくなる。流行に合わせてビートを作ったり、「アーティストが求めてるもの」に自分を合わせたりしがち。自分のクリエイティブな感覚を無視して「売れそう」なものを作ってない?
でも実は、ただ自分の音楽を作ってシェアするだけでも、すでに誰かの心に影響を与えている。流行を追わなくても、自分だけのサウンドが誰かをインスパイアしたり、元気づけたり、癒したりすることがある。
好きなものを大切にする
「役立つこと」にとらわれると、自分の音楽への情熱を忘れてしまう。でも現実には、自分のサウンドに夢中なビートメイカーほど熱心なファンや買い手を引きつける。オーセンティック(本物)の力は強い。自分の好きなバイブスを大切にすると、自然と誰かをインスパイアすることもある。
無理しなくていい
「全員の役に立たなくていい」と自分に言い聞かせてみる。全アーティスト、全ジャンル、全トレンドのためにビートを作る必要はない。そんなプレッシャーから解放されると、自分の道が見えてくるし、自然と自分に合ったアーティストやリスナーが見つかる。
最後に
「役に立たなきゃ売れない」のか?答えは人それぞれ。でも、自分のサウンドや情熱を曲げてまで周りに合わせる必要はない。自分らしく音楽を作り続けることが、結局「本当のつながり」を生む。
肩の力を抜いて、自分の音を信じて、自分のペースで作る。それで十分。あなたの音楽には、そのままで価値がある。
著者について

Genx
1982年生まれ、日本人のビートメイカー・音楽プロデューサー。実験的なヒップホップビートを制作。国際的な環境で育ったため英語が話せる。趣味は筋トレ、アートワーク制作、ウェブサイトカスタマイズ、Web3。韓国が大好き。
ウェブサイト:genxrecords.xyz