サンプラーで取り込んだオーディオも、16 levelsという機能を使えば、一つの音を16個の音階に分けてパッド上でメロディを弾くこともできます。
16 levelsは以下の動画を参考にしてください。
このように、MPCやMIDIパッドコントローラーでも音階を弾くことは可能なのです。
16 Levelsの使い方
16 Levelsは、サンプラーで再生するサンプルを16段階の音量レベルに割り当て、それぞれの音量で再生することができる機能です。これにより、同じ音源を異なる音量で演奏することができます。
以下は、一般的なサンプラーでの16 Levelsの使い方の概要です。
- まず、再生するサンプルを選択し、サンプルをパッドに割り当てます。
- 次に、16 Levelsの機能をアクティブにします。
- 16 Levelsを使用する場合、各パッドには16の異なる音量レベルがあります。音量を変更するには、パッド上の各音量レベルをタップまたはトリガーします。
- 音量を変更すると、それに応じてサンプルが再生されます。例えば、最も低い音量レベルで再生すると、サンプルがほとんど聞こえないか、非常に静かに聞こえる可能性があります。最高音量レベルで再生すると、サンプルは最大の音量で再生されます。
- 選択したサンプルの音色を変更することもできます。これにより、サンプルがより低い音量レベルで演奏された場合でも、異なる音色が得られます。
16 Levelsを使用すると、同じサンプルを使いながら、リズミックな演奏や音量の変化を作成することができます。この機能を使うことで、より多様なサウンドを作り出すことができます。
昔のプロデューサーはサイン波からベースラインを作っていた
ビンテージ・サンプラーのAkai S900やS950にはテストとしてサイン波を鳴らす機能があります。昔のプロデューサーはこのサイン波をS900/S950からサンプリングし、ピッチを下げてから16 levelsの機能を使い、ベースラインを制作していました。
ピッチを下げると、音のリリース(長さ)が伸びるので、サイン波のピッチを下げることでMPCでも太いベースラインを自作することができました。
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16 levelsのデメリット
16 levelsの難点としては一つの音のピッチを変えて演奏するだけの仕組みのため、ピッチが高い音はテンポが早くなり、ピッチが低い音はテンポが遅くなるので、メロディーのお尻の部分が不自然になりやすいということが挙げられます。
ソフトウェア音源はサンプラーの16 levelsとは違い、波形をその場で生成するか複数の音が収録されているパッケージを使っているため、ピッチが高い音はテンポが早くなり、ピッチが低い音はテンポが遅くなるという問題は発生しません。
ですから、16 levelsの機能ではある程度シンプルなメロディしか作れない場合が多いのです。
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