今回はビットコインが将来無価値になる可能性があるとしたらこれだというものについて解説していきます。
最初、ビットコインはリーマンショック後、金融の世界を根本的に変えることを思想として作られたという話があります。
で、確かにビットコインは金融の世界を変えかけたのですが、2つほど大きな問題がありました。
だから最終的にビットコインは無価値になってしまう可能性があるのです。
問題1: スケーラビリティ
一つ目の問題はスケーラビリティの問題です。
ビットコインはブロックサイズが小さすぎて、世界中の人がトランザクションを行ったら、ネットワークが混雑しすぎて、着金がめちゃくちゃ遅れたり、手数料が半端なく高いという事態に見舞われます。
ビットコインができた当初はスケーラビリティの問題が起きる「だろう」という状況でしたが、2021年現在、実際に着金がめちゃくちゃ遅れたり、手数料が半端なく高いという事態に見舞われていますから、これは現実になっています。
ビットコインキャッシュなら大丈夫じゃん!と言う人もいるでしょうが、これから解説する問題2の部分を見れば、既存のビットコインキャッシュもそこまで大差ないということが分かるようになりますから、読み続けてみてください。
問題2: 量子コンピューターで仮想通貨の暗号が簡単に解けてしまう日がそう遠くない未来に来る
量子コンピューターってご存知ですか?
量子コンピューターとは通常のコンピューターが10000年以上かかる計算を数分以内に終わらせてしまうくらい処理能力の高いコンピューターのことです。
量子コンピューターはスーパーコンピューターよりさらに上に行くコンピューターで、現在は公にされていませんが、実際には存在します。
ニコラ・テスラの技術が闇に葬られてしまったように、量子コンピューターも今は表に出てこれていませんが、これが出てこれる日が到来するのです。
話を戻しましょう。
ビットコインにはパブリックキーとプライベートキーがあります。
パブリックキー(鍵穴)とプライベートキー(鍵)が合わさった時に、初めてビットコインの暗号を解くことができて、ビットコインを別の場所に移動することができます。
パブリックキーは公開されていますから、誰にでも見えますが、プライベートキーは本来ウォレットの持ち主しか知らないように本来作られています。
とは言っても実際にはブルートフォースによって無理矢理プライベートキーを割り出すことはできちゃうんです。もちろん、今のコンピューターの計算力じゃ無理とされていますよ、でも量子コンピューターが公に出てきたらその常識が全て一瞬のうちにひっくり返ります。
通常のコンピューターを使ってパブリックキーからプライベートキーを割り出すにはもう「数万年」くらいかかる計算をしなきゃいけないわけですから、今の技術じゃ「到底できないだろう」と多くの専門家ぶっている人が言っているわけです。
さっきも言いましたが、ここがひっくり返りポイントなんです。
今の人類の常識では「パブリックキーからプライベートキーを割り出すのはほぼ不可能だろう」ですが、
これが数十年以内(20〜30年以内)に「パブリックキーからプライベートキーを割り出すことができるようになった」という事態発生します。
これは何を意味するかというと、既存の仮想通貨を支える暗号システム自体が崩壊するということです。
つまり、数十年後には仮想通貨の暗号が破られて、人は仮想通貨を信じられなくなっている可能性があるということです。
つまり、人がその媒体を信じなければ、価値交換の媒体として使えなくなってしまうわけです。
だから、仮想通貨というものは、それが起きるまでの間の繋ぎの媒体になる可能性は十分にあります。
逆に、量子コンピューターに負けないレベルの暗号通貨を考えられる天才が現れて、みんなそっちに移行するかもしれませんしね。(色々な意味でいたちごっこになってしまうとは思いますが)
未来は誰にも分かりませんが、少なくともビットコインの暗号は今から数十年くらい技術進歩があれば、破られてしまうものだと言えます。
ですから、この2つのことを考えると、ビットコインが将来無価値になる可能性はあり得るということになります。
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