Black Swan Eventとは

Black Swan Event」とは「ありえなくて起こりえない」と思われていたことが起こることを指します。
BitSharesの中でのBlack Swan Eventと言えば、スマートコインを担保するBTSの価値が急激に下がり、スマートコインの価値を担保できなくなってしまう状態のことを指します。
以下でかなり極端な例を挙げます。

Black Swan Eventの極端な例

例えばAさんがBTSを預けて1000BitJPYを受け取り、(この1000BitJPYがBitShares内全体の供給量だったとします)、1000BitJPYを全てBさんに売り、その後BTSの価格が下がり、ブロックチェーンが市場からBitJPYを強制的に買い戻す必要性が出てきましたが、BさんはbitJPYを市場で売却する予定はなく、ウォレットに保管していたとします。
すると、ブロックチェーンは市場でbitJPYを買い戻したくても買い戻せないので、ブロックチェーンはBさんが保有しているウォレットのbitJPYの中からAさんのショートポジションがマージンの要件を上回るために必要な額を強制的に清算しないといけなくなります。
この場合、残念ながらBさんは保有しているbitJPYの一部を強制的にFeed Priceで清算(settlement)しなければならなくなってしまいます。つまり、BさんはbitJPYを売る予定がなかったとしても、ブロックチェーンにより強制清算させられ、Bさんのウォレットの中にあるBitJPYの一部がBTSに戻されることになります。
この機能がないと、スマートコイン自体がBTSにより担保されているのにも関わらず、スマートコインの供給量が担保のBTSの価値より高くなり、ペッグが成り立たなくなってしまうからです。

Black Swanは起きるのか

Black Swan Eventのことを解説しましたが、bitJPYを持っていても大丈夫かと心配になったかと思います。
簡単に言うと、起きないとは言い切れませんが、起きにくいと考えられます。
上記の例はあくまでもbitJPYに関与している人が世界に二人しかいなくて、なおかつ自分ではない相手が全てのbitJPYを持っているという超極端な例です。実世界では、bitJPYに出入りしている人が常にいますので、世界にbitJPYに関与している人が二人しかいなくて、しかもbitJPY保有者がbitJPYを一切市場で売る気がないというパターンにはそうそう出会いません。
そもそも、Black Swan Eventはコラテラルレシオ(担保の割合)が1.0以下に落ち込んでしまった場合に起きます。しかし、bitJPYをブロックチェーンから借りる時に、どんなに低く設定したとしてもコラテラルレシオは1.75以上にしないといけないわけですから、その時点で担保に余裕を持たせているわけです。
例えコラテラルレシオが1.75になっただけでもマージンコールがヒットしてしまうので、bitJPYのショーターは少なくともコラテラルレシオを2.0以上に設定し、場合によっては3.0以上を保とうとするのが普通です。ですから、Black Swanになるまでには多くの余裕があるのです。
それに、マージンコールが発生して、ブロックチェーンがbitJPYを買い戻す必要性が出てきたとしても、ブロックチェーンはshort squeeze ratioの範囲内で全て買えなかったとしても、「買い指値を入れて待つ機能」が付いているので、bitJPYを市場で売りたい人を待つことができるわけです。
ブロックチェーンが買い指値を入れた場合、注文が黄色く表示されます。(下記の写真はbitUSDのものですが、bitJPYでも原理は同じです)

投稿者: Genx

日々考えたこと学んだことを綴っています。

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