DAWにプリインストールされている音源をくまなく探しても、サンプリングCDをどんなに掘っても、どんなサチュレーターを使っても煙たくて太いドラムが作れなくて困っているそこのあなた。
太いドラムを作る方法を教えます。
Genxが言っている煙たくて太いドラムってどんな音?
私が申し上げている煙たくて太いドラムの例をあげると、例えばこういうドラムのことです。
太いドラムを作る手順
こういうドラムを作るにはコツがあります。
それは、あなたが打ち込みベースなのか、サンプリングベースのトラックメイカーなのかは分かりませんが、ドラムだけは本物の楽器音をサンプリングするようにすることです。
ドラムブレイクをサンプリングしたら、DAWを駆使してキック、スネア、ハイハットなどの単音レベルにまでチョップしてください。
そして、ドラムをあなたの好きなグルーヴに組み替えてください。
このとき、他のドラムマシンから取ってきたドラム音を重ねて厚みをつけるのもOKです。例えば、サンプリングしたキックはピッチダウンして、重ね用のドラムマシンのキックは上げたりして、存在感を作り上げていくような感じです。
重要なのは、黒い音の作り方でも書いたように、ピッチを変化させることです。
ドラムブレイクの音をチョップしたら、それをそのまま使うのではなく、ピッチは変更するのです。
サンプリングはサンプリングでもレコードからサンプリングしなくても良い
「そんな質感はジャズやファンクの古いレコードから取ってこないと作れないよ」と言う人もいますが、それは間違いです。
レコードではなく、MP3からドラムをサンプリングしても問題ありません。
そのMP3ファイル自体が音をレコードから取ってきているのか、別の媒体から取ってきているのかは正直あまり関係ないで
す。(だからと言って64kbpsのMP3からドラムを取ってくる等はナンセンスです。最低でも128kbps以上は必要です。)
元音源が何であろうと、「本物の楽器音」の質感は必ず残ります。
そして、「本物の楽器音」を使って、ピッチを変化させながらドラム音を組むことがヒップホップ特有の煙たくて太いドラムを作るためのキーポイントです。
どこからサンプリングしてこようと、最終的に出来上がったビートの響きに問題がないことさえ確認すれば、万事オッケーなのです。そこら辺のテキトーさもヒップホップの醍醐味なのです。
まとめ
・ドラムだけは本物の楽器音をサンプリングすること
・単音レベルにまでチョップして、ドラムを組み直すこと
・ドラムを組み直すときに、ピッチは変化させること。他のドラム音を重ねるのもあり。
これを守れば、煙たくて太いドラムを作ることができます。
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