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KYCの是非

暗号資産界隈ではマネーロンダリングに関することが大きなチャレンジになっている。

でも、マネーロンダリングが日常的に起きているからと言って、暗号資産の世界全てが悪いとは言えない。

日本やアメリカのような国はKYCを徹底していこうとなっているが、

これは世界的にはこういう基準にはなっていない。

実際にはKYCが強すぎると、ある時点からユーザーを取り込むのが難しくなってくる。

KYCを厳しくしすぎると、人々はKYCを必要としない方法で法定通貨と暗号資産を手に入れることができるOTCマーケットを利用するようになる。

そして、暗号資産の中に入れば、その後はEthereum内のDEX等を利用して取引するようになる。

こうすることによって監視レーダーにはうつらなってしまうのだ。

だから、KYCを強めれば強めるほど良いというわけではなく、実際にはバランスが必要なのだ。

じゃKYCを弱めるとどうなるかというと、

たくさんの法定通貨が暗号資産の世界に流れていって、

簡単に資金洗浄に使われてしまうよね。

だから、KYCは強めても弱めてもデメリットがあるんだ。

だから、世界は今このジレンマを抱えている。

トラッキングしたい人とトラッキングされたくない人の間でぶつかりあっていることが原因だ。

これをなんとかクリアするような方法があれば良いな〜と日々考えている。

法定通貨の価値の下落のヘッジとしての暗号資産

マネーロンダリングだけではなく、

法定通貨の下落に対してのヘッジという意味で暗号資産が使われることも多い。

例えば、コロンビアという国では法定通貨の価値が下がり続ける中、DAIを保有するユーザーが増えている。

これは、自国の法定通貨が価値がどんどん下がっていっていることが原因で、

ヘッジとしてDAIを持つという選択をするユーザーが多いということだ。

日本の日本円みたいに強い通貨を持っている国では想像できないかも知れないけれど、

実際に法定通貨の購買力が日々弱くなっていくのを見ると、

一般ピーポーが暗号資産を使ってヘッジをするようになるのだ。

ギリシャ、ベネズエラ等と同じ道を辿っている。

あと、アルゼンチンでも同じことが起きているという。

だから、南米を主な震源地として、暗号資産に大スイッチが起きてるよね。

つまり、今までバランスが取れていたもののバランスが崩れてきているということだ。

もちろん、こういう国ではKYCは徹底されない。

なぜなら国そのものが非常事態に陥っているからだ。

だから、マネーロンダリングの話とも繋がるけれど、

日本やアメリカ等の国ではKYCはできても、

その他の国ではKYCはそんなに徹底できない。

そしてインターネットは世界中で繋がっていることから、

日本人やアメリカ人のようなKYCが徹底されている国でも、インターネット上を探せば、いとも簡単に暗号資産のOTCマーケットを見つけることができちゃう。

それらの全てのサービスをIPで個別にブロックすると言うことは無理だ。なぜならVPNを使って回避するユーザーが出てくるだけだし、いたちごっこになるだけだからだ。

だから川を埋め立てようとしている人間がいても、それでも川の流れが強く、川が自動的に違うルートを見つけちゃって、ちゃくちゃくと海に向かってしまっているということ。

つまり、KYCって本当にこれからの社会でちゃんと機能するのか?それとももしかしたら、KYCが原因でイノベーションを妨げることになっているのだろうか?

人類にとって、最も良い選択ってなんだろう?

そう考えると、まだ私の中では答えが出ない。

Genx

日々考えたこと学んだことを綴っています。

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Genx
Tags: KYC

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