BitSharesでは任意のアカウントを「マルチシグ(Multi Sig)」に設定することができます。
アカウントを一旦マルチシグアカウントに設定すると、そのマルチシグアカウントが保有する資金を他人に送付したり、市場に注文を発注したり、アカウントの設定を変更するためには、複数のアカウントが承認しないとトランザクションが執行されないようになります。

マルチシグアカウントの例

例えば、AさんとBさんがビジネスを一緒に始めたとします。このとき、二人の共同アカウントとして「C」というマルチシグアカウントを作ったとします。
Cのアカウントを立ち上げたら、CのPermissionsのページから「Active Permission」と「Owner Permission」を下記のように変更して、変更を保存したとします。
Active Permission
Aさん Weight 1
Bさん Weight 1
Threshold 2
Owner Permission
Aさん Weight 1
Bさん Weight 1
Threshold 2
その後、AさんとBさんはそれぞれ資本をCに入金します。
すると、何が起きるかというと、、、
Cに入ったお金はAさんが勝手に持ち出したり、Bさんが勝手に持ち出したりすることが一切できなくなります。AさんとBさんの両方が承認しない限り、Cのアカウントのお金は動かせなくなるのです。
運命共同体になるということですね。
Cのお金を動かすにはAさんかBさんのどちらかがまずは「Create Proposal」をする必要があります。日本語で言うと「提案」するという形です。
その後、AさんとBさんの両方がそれぞれのアカウントからProposalをApprove(承認)すると、トランザクションが執行されます。片方がReject(拒否)するとトランザクションは取り消されます。
提案をする人が「Create Proposal」のフィーを支払い、提案を承認(または拒否)するときにAさんとBさんの両方がフィーを支払い、トランザクションを執行することになったら、そのトランザクションフィーはCから支払うという形になり、一人でアカウントを管理するときよりも支払うフィーは大幅に上がってしまいますが、それでもAさんとBさんはお互いのお金を持ち逃げすることはできなくなるという意味で会社の資金管理がかつてないほど安全になります。裏切れなくなるからです。

マルチシグの別の設定例

上記ではマルチシグアカウントを二人で管理するというやり方を解説しましたが、管理者を何人にでも増やすことができます。
例えばOさんとPさんとQさんとRさんが4人でビジネスをやるとしたら、
Sという名前のマルチシグアカウントを作り、SのPermissionsのページから「Active Permission」と「Owner Permission」を
Active Permission
Oさん Weight 1
Pさん Weight 1
Qさん Weight 1
Rさん Weight 1
Threshold 3
Owner Permission
Oさん Weight 1
Pさん Weight 1
Qさん Weight 1
Rさん Weight 1
Threshold 3
という形で設定すれば、4人中3人が承認しないとお金を動かせないといった設定にすることも可能です。それぞれの人間が持つWeightも変更可能ですから、特定の人間が他の人間より権限を多く持つと言った設定をすることも可能です。
このように、マルチシグアカウントはビジネスの用途に合わせて自由に設定することが可能なのです。

まとめ

誰でもマルチシグアカウントを作れ、信用を機械に任せられる世界になりました。これであなたもビジネス自体に注力することができるようになります。
もちろん、本当はビジネスパートナーを無条件に心から信用できる世界が理想なのですが、ビジネスとしての約束事をお互いに100%履行するためには、人類にはまだブロックチェーン・テクノロジーが必要なのかも知れません。
いずれにしても、マルチシグアカウントを誰でも立ち上げられる時代になったからには、素晴らしいビジネスパートナーを見つけ、素晴らしいビジネスを展開して、世界を変えていってください。あなたの活躍を楽しみにしています。