仮想通貨取引所の知識

取引所毎に発注できる注文の種類を理解しよう

複数の注文タイプに対応している取引所もあれば、一種類の注文タイプにしか対応していない取引所まで様々なタイプがあるので、それぞれの取引所の特性を理解した上で発注しましょう。

では、今回はどのような注文の種類が存在するかを解説していきます。

注文の種類(執行条件)を理解する

成行注文(Market Order)

成行注文とは価格を指定しないで「いくらでもいいからとにかく取引を約定(成立)させる」ことに特化した注文です。

売買を最優先にすることから、約定する価格は指定できません。あくまでもオーダーブック上にある気配値によって約定価格が変わります。

あなたが発注する直前に誰かが成行注文を出せば、瞬間的に価格が動いてしまい、あなたが発注した注文の約定価格がどんどん滑っていってしまうことがあります。これをスリッページと言います。

成行注文は注文の成立を最優先できる代わりに、約定する価格が予想よりもズレる場合があるということです。

指値注文(Limit Order)

指値注文とは売買する価格をあなたが指定する注文です。

価格を指定するので、その価格より悪い価格で約定することはありません。つまりスリッページが起きることはないということです。

しかし、あなたが希望する売買価格に合意する人が現れない限り、あなたの指値注文約定することはありません。また、あなたより前に並んでいる人がいれば、あなたの番が回ってくるまで注文は約定しません。

指値注文約定価格を最優先できる代わりに、約定の優先順位が低いということです。

ストップ注文 (Stop Order)

ストップ注文は逆指値注文とも言います。価格が思った方向と逆に向かったときのためにあらかじめ発注しておけば、自動損切り装置として働きます。

例えば、あなたは買いポジションを持っていて、売りたい状況にいるとします。買った値段より高く売りたいので、売りの指値注文は現在価格より上に発注しておきます。そして、売りのストップ注文を現在価格より下に発注しておけば、仮に価格が下落したとしても、ストップ注文に触ったら、ポジションが損切りされます。売りストップの場合は逆のパターンであると理解してください。

このようにして、ストップ注文は損失が膨らむのを防止してくれます。買いストップの場合は現在価格より上に、売りストップの場合は現在価格より下に発注するとだけ覚えておいてください。

また、多くの場合、ストップ注文はオーダーブック上の気配値には表示されないということも理解しておきましょう。

ストップ・リミット注文 (Stop Limit Order)

ストップ・リミット注文は「指定した価格以上になったら買い」、「指定した価格以下になったら売り」という条件付きの指値注文の執行条件です。

ストップ注文とストップ・リミットの違いについてはストップ注文とストップリミット注文の違いで詳しく解説しています。

トレーリング・ストップ注文(Trailing Stop Order)

トレーリング・ストップ注文は、値動きに合わせてストップ注文のトリガー価格が自動的に更新される、条件付きのストップ注文となります。

トレーリング・ストップは基本的にマーケットが有利な方に傾く際に、ストップ注文が現在価格に近づくように更新されていき、マーケットが不利な方に傾く際にはストップ注文はその場から動かないような作りになっています。つまり、トレーリング・ストップは利益をチョビチョビ確定させていきたい人向けの注文と言えますね。

特殊注文の種類(注文種別)を理解する

If done(イフダン)

If done注文は一度に二つの注文を出して、最初の注文が約定したら二つ目の注文が自動的に発注される注文パターンです。

注文が一部約定した時点で注文が自動発注されるかされないかは、取引所の仕様によって変わってくるので注意が必要です。必ず仕様を確認するようにしましょう。

OCO(オーシーオー)

OCO注文は One-Cancels-the-Otherの略で、二つの注文を同時に出して、片方の注文が成立した時点でもう一つの注文を自動的にキャンセルする注文パターンです。

ストップ注文とターゲットの指値注文をOCOで発注しておけば、どちらかが約定した時点でもう片方の注文をキャンセルするという使い方が可能になります。

また、二つの注文の距離が近すぎたり、マーケットが物凄く早く動いた場合、キャンセルより先に約定が起こる場合もあり得ます。その場合、OCOは機能しません。

If done OCO(イフダンオーシーオー)

If done OCO注文はIf doneとOCOの組み合わせでできた注文種別であり、If done注文が約定した後に自動的にOCO注文が発注される注文パターンです。別名、Bracket(ブラケット)注文とも呼ばれています。

If done OCOでは最初に指値を入れておけば、その指値が約定した時点で自動的にストップ注文とターゲットの指値注文がOCOで発注されるので、自動発注装置として使うことが可能になります。また、最初の指値が約定しなければOCO注文自体が発注されることはありません。

最初に設定だけしておけば、あとは"set and forget"しておいて良いので、市場をあまり頻繁にチェックできない方にもオススメです。

執行数量条件を理解する

Good 'Til Canceled(グッド・ティル・キャンセル)

Good 'Til Canceled (GTC)は、注文が約定するか、キャンセルされるまで有効であるという注文執行数量条件になります。

これは「注文が狙った価格で約定するまで待ちたい」という人向けの条件です。

Fill and Kill(フィル・アンド・キル)

Fill and Kill (FAK)は指定した価格かそれよりも有利な価格で即時に一部あるいは全部を約定させ、約定しなかった注文数量をキャンセルさせる注文執行数量条件となります。別名、Immediate or Cancel(IOC)とも呼ばれています。

これは「指定した価格でその場で約定できる分だけでも良いので、なるべく多く約定させたい」という人向けの条件です。

Fill or Kill(フィル・オア・キル)

Fill or Kill(FOK)は、発注した全数量が即座に約定しない場合は、当該注文をキャンセルする注文執行数量条件になります。

これは「指定した価格で全数量約定できないなら要らない」という人向けの条件です。

成行き注文と指値注文の優先順位

取引をしていくに当たって、注文の種類による約定の優先順位を理解することは欠かせません。

これは取引所が違っても共通する概念なので覚えてしまいましょう。

買いの場合

1. 成行注文
2. 最も値段が高い指値注文でなおかつ早く入れられた注文
3. 最も値段が高い指値注文で後から入れられた注文
4. 二番目に値段が高い注文で最も早く入れられた注文
5. 二番目に値段が高い注文で後から入れられた注文

売りの場合

1. 成行注文
2. 最も値段が安い指値注文でなおかつ早く入れられた注文
3. 最も値段が安い指値注文で後から入れられた注文
4. 二番目に値段が安い注文で最も早く入れられた注文
5. 二番目に値段が安い注文で後から入れられた注文

指値注文とストップ注文を間違えないようにしましょう

現在価格より上に買い指値注文を入れてしまったり、買いストップを現在価格より下に入れてしまうと成行注文として扱われ、すぐに約定してしまいます。

また、現在価格より下に売り指値注文を入れてしまったり、売りストップを現在価格より上に入れてしまうと、同じく成行注文として扱われ、すぐに約定してしまいます。

私も過去にやってしまったことがあります。こういうミスをしないように気をつけましょう。

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