仮想通貨トレーディングの基礎

取引所取引があるのになぜ人はOTC(相対)取引を行うのか

取引所での取引は日本中の、または世界中の仮想通貨トレーダーを一箇所に集めて取引させることができるシステムなので確かにとても効率的です。効率が良いことで、価格もどんどん効率良くなっていき、オーダーブック上のスプレッドBidAskの差)が縮まっていきます。

では取引所がこんなに便利な世の中でなぜ人はOTC取引をするのか、その理由について解説していきます。

人がOTC取引を行う理由

OTC取引を行う理由はいくつかあります。

最も原始的なトレード方法だから

OTC取引は売り手と買い手の当事者間で直接現物を取引するので、何かのシステムを使うこともなく、二人の人間が合意すればすぐにでも行うことができます。つまり、最も原始的なトレード方法であり、人間がこの世に存在する限り絶対になくなることはありません。よく考えてみれば分かると思いますが、金融業界の外の取引はほぼOTC取引が占めているわけですから、絶対になくなりません。スーパーマーケットで食品の買い物することも、魚屋さんで魚を買うのも、薬局で薬を買うことも、ヤフオクで電化製品を買うのも、全てOTC取引です。

自分の評価を上げていくことができるから

OTC取引の良いところは、あなたとOTC取引を行ってくれる人のコネクションリストを日頃から作る習慣を作っておけば、何らかの理由で取引所取引ができなくなったときも(例:取引所が閉鎖される等)取引を続けることができることにあります。つまり、取引所に頼ることなく、自分次第で世界を拡大させていくことができるのがOTC取引です。

例を挙げれば、ヤフオクで日々OTC取引をし続けて、とても評価の高いアカウントを持っている人はそれ自体が価値となり、何を売ろうとしてもあなたから買いたいという人が現れるようになるのです。評価の高いアカウントはお金で買うことができません。時間をかけて実績を積み重ねていくことであなた自身の評価が高まっていき、あなたに対する信頼になるのです。

そうすれば、値段を上げても人々はあなたから買うようになります。

ひっそりと大口のトレードができるから

ブロックトレードとは何かでも解説していますが、大口の取引を行いたい投資家同士は取引所での取引をしたがりません。なぜなら大口の注文を市場にそのまま発注してしまうと価格が大きく変動してしまい、市場の参加者に大きなインパクトを与えてしまうからです。

ですから、売り手と買い手の当事者間だけでひっそりと大きなトレードを行えば、市場に影響を与えずに取引を完結させることができるのです。

大口同士だと逆に約定価格の効率が良い

取引所での取引価格よりは効率が悪くなると思うかも知れませんが、OTC取引では基本的に約定させる価格を申出価格(一つの値段)で全量を成立させることができるので、実際には効率は悪くないというのと、お互い合意の上のトレード価格なので問題にはならないのです。大口の投資家の目線から見ると、全量を一つの値段で成立させることができるのは素晴らしい制度に見えるわけです。

まとめ

以上の理由から、取引所取引がどんなに便利になろうと、OTC取引がこの世からなくなることはないのです。

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