今日は販売用ビートを用意する方法について話していきますね。
販売するビートは基本的にはWAVファイルで行うのが良いです。
なぜなら、
WAVクオリティはプロの世界で業界標準のフォーマットだからです。
MP3で販売したとしても、アマチュアなアーティストはオッケーかも知れませんが、
アーティストによってはMP3じゃダメだという言う人もいます。
ここで一つの戦略が生まれるのですが、
MP3形式は安く販売して、WAV形式をより高い値段で販売するという手法もあります。
もちろんこれはやってもやらなくても良いですし、あなたの戦略次第です。
パラデータの用意
もしあなたがパラデータを販売するプランがあるのなら、パラでミックスダウンして(Ableton Liveならミックスダウンする時に「Master」ではなく「個別のトラック」を選択してミックスダウンすると、全ての音をパラで出力できます。)
この時、「リターン/マスターエフェクトを含める」をオンにして、出力した音にリターンとマスターエフェクトを含めることもできますし、
逆に「リターン/マスターエフェクトを含める」をオフにして、出力した音は全てドライで、リターンは別トラックに格納するのもできます。
私がパラアウトするとしたら「リターン/マスターエフェクトを含める」をオンにして出力します。しかし、マスターエフェクトのエフェクト(マキシマイザー等)はオフにします。
しかし、そうすると、マスターでクリッピングしてしまう可能性があるので、あらかじめそれぞれのフェーダーを下げて、マスターチャンネルがクリッピングしないレベルまで下げてからミックスダウンします。
それはなぜかというと、パラデータが欲しいと言ってくるアーティストは結構真剣なアーティストだからです。
真剣ということはちゃんとしたミックスが欲しいということ、つまり、自分のラップをちゃんとした環境でミックスしたいということなので、
ラウドネスがビートだけの時点で高い音楽では良いミックスは作りにくいわけですから、
最終的にボーカルを足した後にマキシマイザーをかけるのが良いわけです。(アーティストがそのことを知らないのなら教えてあげてください)、そこは最後にアーティスト側でラウドネスを調整してもらえば良いのです。
いずれにしても、パラデータを出力する時は、リターンは含めては良いけれど、マスターエフェクトのチェーンは空にしておいた方がアーティストのためになります。