音楽制作の画面を録画しながら解説を入れる方法が知りたく、私なりのやり方を見つけたので備忘録として残します。
インターネット上には色々なチュートリアルがありますが、どれもMacで画面を録音しながらパソコン内の音を録音するだけ、もしくはMacで画面を録音しながら内蔵マイクから音の録音するだけの方法ばかりでした。
ですから、複数の方法を取り入れて独自の方法を築きました。
必要な物
- Mac
- SoundFlower
- Quicktime Player
- オーディオインターフェイス (この記事ではPropellerhead Balanceを使っています。)
- フェーダー付きのMIDIコントローラー (この記事ではKORG nanoKONTROL2を使っています。)
- DAW (この記事ではAbleton Liveを使っています。)
手順
1. まずはSoundFlowerの最新版をダウンロードしてインストールします。インストール後再起動を促されるので、Macを再起動します。
2. 最新版のQuickTime Playerをインストールされていることを確認します。
3. ApplicationsフォルダからSoundFlowerを起動します。

4. 画面の上部からSoundFlowerのアイコンをクリックし、SoundFlower (2ch)のOutputの設定でオーディオインターフェイスを選択する。

5. システム環境設定からサウンドに行きます。DAWの音を拾うにはDAW側で制御する必要があるので、こちらはOutput/Inputともにオーディオインターフェイスのままで良いです。
(もしDAWではなく、ブラウザー内のYouTubeの音などを拾いたい場合は、ここでOutputとしてSoundFlower(2ch)を選択します)


6. MIDIコントローラをMacに接続しておきます。
7. DAWを開き、Preferences→Audioタブを選択します。Audio OutputをSoundFlower(2ch)にします。Audio InputはBuilt-In Input、つまりMacの内蔵マイクを選択します。

8. 新規Audioトラックを立ち上げ、MonitorをInにします。マイクから拾われる音がオーディオインターフェイスのヘッドフォンアウトから聞こえるようになります。

9. 右上のMIDIボタンをクリックします。そのあと、赤で囲ったAudioのフェーダー部分をクリックします。

10. MIDIコントローラーのフェーダーを縦に動かします。

11. すると、MIDIコントローラーのフェーダーとAudioのフェーダーが紐付けされます。

MIDIコントローラーでフェーダーを上げている間は内蔵マイクからの音を拾います。MIDIコントローラーでフェーダーを切っている間は内蔵マイクからの音を拾いません。
12. 音楽制作の画面を録画するにはQuickTime Playerを起動します。FileからNew Screen Recordingを選択します。

13. MicrophoneはSoundFlower(2ch)を選択します。その後、赤い録画ボタンを押すと録画が開始されます。

これでDAWの画面が録画されながら、DAWからのオーディオ(音楽)も内蔵マイクからの音(あなたの声)も録音されます。
DAWからの音だけを聞かせたいときはMIDIコントローラーでフェーダーを切り、話しをしたいときはMIDIコントローラーのフェーダーの音量を上げます。
まとめ
色々な方法がある中で私にとって一番やりやすい方法をご紹介しました。この手法のいいところは、内蔵マイクからの音声入力をフェーダーでコントロールできるところです。悪い点と言えば、DAWやMIDIコントローラーなどの機材の用意が必要になるというところです。
もちろん、他にも色々なやり方がありますので、あなたに合ったやり方を探してみてください。
次はiPhone/iPadの画面を録画する方法をご紹介します。
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