今回は法定通貨をBTS(BitShares内の基軸通貨)に交換するときに考えるべき思考についてのお話をします。
法定通貨をBTSに直接変えたいとは思うのですが、それを行える取引所は極端に少ないんですよね。
中国元や米ドルからならBTSに直接交換できる取引所は存在しますが、基本的に日本円からはユーザーが少なすぎてBTSへの交換を直接行うのは難しいわけです。
ですから、交換の経路としては、一旦ビットコインに変えて、そこからBTSに変えないといけないんですね。
まぁ、ビットコインは仮想通貨の世界では基軸通貨となっているので、仕方ないと言えば仕方ないのですが、交換のプロセスが二段階になるのは非常に面倒くさいとしか言いようがないです。
BTCJPYとBTSBTCの二つの為替レートを考慮しないといけないですし、何よりも取引をしていくにあたって複数のcentralized exchange(中央集権型取引所)を通さないといけないのが大変です。
Centralized exchangeでトレードを行うには取引所を信用しなければいけないので、その時点でカウンターパーティ・リスクが伴います。
仮想通貨の世界ではコインを発行する中央機関が存在しないので、取引相手を信用しなければいけないようなシステムを長期的に使うのは危険なのです。
なので、ここで一つ提案があります。それは、行き(円からビットコイン、ビットコインからBTS)はcentralized exchangeを通すのは仕方ないにしても、帰りにはcentralized exchangeは使わず、decentralized exchange(非中央集権型取引所)を使うという方法をおすすめします。
例えば、行きで円からビットコイン、ビットコインからBTSに一度変えてしまえば、帰りはわざわざFiat(法定通貨)に戻さなくてもBitSharesからBitUSDやBitCNY(SmartCoin)に交換することができるわけです。
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もしあなたがドルを持っているのなら、BitUSD/USDの市場で最初からドルをBitUSDに変えてしまうのもありだと思います。
そうすれば、次回からは一切Fiatに戻さずにSmartCoinとBTS間を行き来するだけで良くなるのです。
そうすればFiat currency(法定通貨)に変えずに法定通貨に変えるのと同じ効果を得ることができますし、何よりもcentralized exchangeを使わずに取引を続けることができるので、カウンターパーティ・リスクがありません。
また、BTSをビットコインに交換したいときはBTSをBitBTC(Bitbitcoin)に交換すればcentralized exchangeを介さずにビットコインに交換するのと同じ効果を得ることができるのです。
このようにしてcentralized exchangeでの滞在時間をなるべく少なくすることを考えるようにすれば、カウンターパーティ・リスクを低減させることができるのです。
世界の一人一人がBitSharesのdecentralized exchangeで取引するようになれば、流動性が上がり、最終的にはFiatへの交換は必要なくなる世界になるというわけです。