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イールドファーミング (Yield Farming)とは何か?

DeFi分野を勉強している人は、おそらく「イールドファーミング」という用語に出くわすでしょう。

イールドファーミングとは、暗号化トークンを分散型ファイナンス(DeFi)市場で生産的に使用して、利息を獲得するプロセスのことです。

イールドファーミングはイーサリアムブロックチェーン上で行われ、イーサリアムで受動的な収入(別の言い方をすれば不労所得)を得る方法です。

ただし、ETHトークンを「保持」することと、イールドファーミングは同じではありません。

このタイプのファーミング(農作業)は創造的なプロセスなのです。

また、「ファーマー」がリターンを最大化するために、あるプロトコルから次のプロトコルに移動し続けることもあります。

ファーマーによっては「設定したら忘れる(英語でset-and-forgetと言います)」という戦略を採用することもできます。

人によりますね。

イールドファーミングってどうやって流行り出したの?

イールドファーミングは、そもそもCompoundのCOMPガバナンストークンのリリースで人氣を博しました。

ファーマーが年率100%以上APY(収穫率)を獲得できるという噂が広まったとき、事態は本格化しました。

(現在では、DeFi Pulseによると、DeFiには45億ドル以上のトータルバリューロック(TVL)があります。)

COMP等のガバナンストークンを保有すると、プロトコルの将来の方向性に投票する権利がもらえます。

また、ガバナンストークンは流動性プロバイダーLP)が資産をそのプラットフォームに移動するインセンティブとしても機能します。

ですから、利息がもらえつつ、しかもガバナンストークンを持つこと自体にメリットがあったため、流動性プロバイダーになることを決めたユーザーが増えたことが始まりということですね。

ガバナンストークン

イーサリアムの最大のユースケースは「トークン」です。

初期のICOブームの間、新しく作成されたトークンが大流行しました。

ただ、残念なことに、このブームは、一般に「SxxT(英語でウンコです。ピーが入っています。)Coin」と呼ばれているものを売り捌く詐欺師を引きつける事態になりました。

この時期のすべてのPump and Dumpスキームは、ビットコイン至上主義者には「SxxT coin」というレッテルを貼られ、

イーサリアム内の全てのトークンのイメージを悪くしました。

そして、ビットコイン至上主義者は多くの今でもその考え方に囚われている人が多数います。

ただ、そのせいで(過去にこのようなレッテルをつけたため)、今起きているDeFiの大きな可能性を理解することを難しくしてしまっているのです。

ERC-20トークン自体はずっとお金の形式を取っていましたが、現在のガバナンストークンの形式を考えてみると、単なるお金だけではなく、「投票権」のように振る舞っていることがわかります。ここであえて「株式」という言葉は使いません。なぜなら会社ではないからです。あくまでも投票権なのです。

ガバナンストークンの保有者がプロトコルの変更に投票することが可能だからです。

DeFiイールドファーミングの仕組み

DeFiの世界では、従来の金融の世界とは全く違います。

従来の融資の世界なら、貸し手があなたの情報を要求し、それらをあなたが全て提供し、必要な書類をたくさん用意したり、記入したり、なかなか本題にたどり着けません。たどり着けても簡単に審査で落ちたりします。

でも、DeFiスペースでは違います。

すぐにでもトークンを貸したり借りたりできます。

DeFiを使用すると、トークンで試しに遊んでみたり、移動したり、取引したり、貸したり、借りたりすると言ったことが簡単にできます。

必要なのは、DeFiスペースにアクセスするためのウォレットと対応しているトークンを保有するだけです。

イールドファーミングの例

最も単純なイールドファーミングの例を挙げます。

それは「Compound」や「Balancer」等のプロトコルでアセットを回転させることです。

イールドを重ねていく方法

プロトコルによっては、彼らのプールに流動性を提供するファーマーに対してトークンを発行します。

その後、ファーマーは他のプラットフォームを検索して、より多くの収穫量を生み出すために、新しいトークンをステーキングすることできます。

例えばですよ、ファーマーは500USDTをCompoundに供給することでLPになることができます。

そして、その見返りとして500 cUSDTを受け取ったとします。

小さな「c」のプレフィックスがついていることに注目しておいてください。これらのcTokenは、Compoundのネイティブトークンであることを示しています。

他のプロトコルでBalancerというのがあります。Balancerは自動化されたマーケットメーカー(AMM)のことです。

cUSDTを手にしたファーマーは、cUSDTトークンを受け付けてくれるBalancerのプールにトークンを入れることができます。

そして、このファーマーがBalancerプールで提供した流動性に基づき、取引手数料からある程度の利回りを稼ぐことができます。

つまり、ファーマーは2つのプラットフォームから利益を得ていることになります。なぜなら、

(1)500 USDTがCompoundに置かれ、

(2)500 cUSDTがBalancerに置かれているわけですから。

このような悪知恵が働く知識が豊富なファーマーは常に、最も多くの収穫を得ることができるエッジのあるケースを探しています。

ファーマーが単一の流動性ソースのみで複数のプラットフォームから収穫を生み出すことができるというのは目から鱗ですね。

COMPによるレバレッジの獲得

今から言う方法はもう使えません。でもかつては使えたので紹介しますね。これはCompoundで使用された簡単な戦略でした。

  1. まずはUSDCを貸します。
  2. それに対してUSDTを借りる。
  3. USDTを交換して、より多くのUSDCを取得します。
  4. USDCを再度貸します。
  5. USDTなどをさらに借ります。

こんな感じループしちゃうのです。

でも、COMPの人達はこのループを閉じたため、もうできません。

このループ、開きっぱなしだったら危なかったですよね(汗)。

しかし、「このような考え方」は、単に悪知恵とは言い切れなくて、イールドファーマーがより多くの利益を生み出すための「創造的な脳を作る考え方」でもあります。

以下の記事では、このように考え方を巡らせることで、まだ誰にも突かれていない裁定機会を見つけ、数分で莫大な利益を出した人が紹介されています。これ読んで私はびっくりしました

数分で約430万円の利益──アメリカで人氣のDeFi取引の一部始終

話を戻しますが、普通のトレーダーならCompoundにUSDCを預けて、利息を稼ぐことに満足しているでしょうが、あざといファーマーはそれをさらに一歩進めることができちゃったということです。

この記事の要点としては、あなたに対して「マルパクリ」や「悪知恵」を教えることではなく、あなたが新たな可能性を思いつけるようにするためです。

そのために、「過去に他の人はこういうことを行って利益を出したことがあるんだよ」という例を示しているだけですので、勘違いはしないように。

投資に対する収益源

イールドファーマーは取引手数料、トークン報酬、それとキャピタルゲインで収益を得ることができます。

取引手数料

トランザクション料金はプロトコルとそのプールによって異なります。

Balancerでは、ユーザーはプールの作成時に料金を設定します。それらの範囲は0.001%から10%です。 Uniswapでは、手数料はフラットで0.03%です。

流動性プロバイダーは通常、フィーのパーセンテージを取得しますが、ガバナンストークンの所有者も同様に受け取ることができます。

それもプロトコルによって異なります。

トークン報酬

トークン報酬は、LPが資産をプールに提供したときに、LPへのインセンティブとして送られてきます。

これらは先ほど申し上げたガバナンストークンのことです。

キャピタルゲイン

手数料、報酬、資産がステーブルコイン建てで提供されると、将来の収入を予測するのが簡単に(分かりやすく)なります。

他のトークンは、価格が変動する可能性が高いため、この計算をより難しくさせる可能性があります。

収穫する場所

利回りを獲得する3つの場所は、マネーマーケット(トークンの貸し借り)、流動性プール、それとインセンティブです。

マネーマーケット(トークンの貸し借り)

トークンを貸し出すことは、ファーマーがお金を稼ぐための最も簡単な方法です。

CompoundやAaveなどの分散型マネーマーケットは、DeFi PulseのTVLトップ3に入っています。

ファーマーは、ステーブルコインを預ければ、即座に収益を得始めることができます。

DeFiマネーマーケットでは、借り手はローンの過剰担保(オーバーコラテライズ)をする必要があることに注意してください。

つまり、ファーマーは借りられる額以上の預金をしなければならないということです。例えば$10借りるためには$20預けないといけなかったりします。

過剰担保をする理由は、借り手がデフォルトした場合でも、貸し手が資金を失うことがないようにするためです。

過剰担保ローンについて覚えておくべき重要なことは、貸し手はリクイデーションリスク(強制的に清算)を回避するために、担保比率を維持する必要があることです。

つまり、この種のローンは「放置」はできない代物だということです。

借り手に関しては担保比率に注意する必要があります。

流動性プール

流動性はDeFiプロトコルにとって非常に重要です。

手数料、スリッページ、および全体的なユーザーエクスペリエンスは、流動性が高くなることで向上します。

そしてDeFiプロトコルの創設者からすると、流動性により、ベンチャーキャピタル企業にお願いしにいく必要がなくなり、ユーザーから借りることができるようになるわけですから。

流動性プールは、マネーマーケットよりも優れた利回りを提供します。

ただし、リスクが大きくなるほど、報酬も大きくなります。

Uniswapはその一例です。

Uniswapは少なくとも1組のERC-20トークンを取引に提供する自動マーケットメーカー(AMM)です。

Balancerは、CompoundのCOMPと似た、BALガバナンストークンを提供しました。

BalancerはUniswapと競合するので、BALトークンがUniswapユーザーの移行を刺激するかどうかを見ていくのはとても興味深いです。

もし大移動が起こった場合、Uniswapがガバナンストークンを作ることになるでしょうし、そうなったら、この業界がどうなるか、非常に氣になるところではあります。UNIトークンができました。

DeFiはレゴのブロックのようだと説明されることが多いのですが、これはあるプラットフォームが成功すると、他のプラットフォームがそれを借りて何か新しいものを構築する傾向があるからです。

インセンティブ

イールドファーマーはインセンティブを受けることができます。 サービスはよってはプールに提供に対してトークンをインセンティブとして提供されます。

マーケットが横ばいの間にも稼いでいたファーマー達。

2020年の6月と7月のほとんどの間、ETHの価格は横ばいになっていましたが、その間もファーマーは受動的収入を得ることができました。

しかし、急激な価格変動の可能性は常に暗号通貨の世界では差し迫っているため、低ボラティリティに基づくファーミング作戦はそれはそれで危険に満ちていました。

7月下旬にETHが急上昇し始めたとき、低ボラティリティETH戦略を使っていたファーマーは、ポジションを迅速に清算しなければならなかったはずです。

とにかく、最良のファーミング戦略は、ファーマー自身のリスク許容度、資本の保有状況、及びポジションを「放置」するタイプか「監視する」タイプかによってカスタマイズする必要がありますね。

イールドファーミングのリスク

詳しくはDeFiのイールドファーミングのリスクを理解しよう。に書いています。

イールドファーミングを行うに当たってのリスクはちゃんと理解しておきましょう。

イールドファーミングの未来

COMPガバナンストークンは、DeFiの世界で大ヒットし、事態は順調に進みました。

こういうことは永遠に続くものではありませんが、DeFiはまだ初期段階にあり、世界中の開発者は間違いなく流動性を上げるためのインセンティブをさらに最適化するために、新しい創造的な方法を考え出すことでしょう。

ガバナンスの立場にあるトークン保有者は、ユーザーがさらに利益を得られるような新しい方法を備えた、より多くのプロジェクトに対して間違いなくゴーサインを出すことでしょう。

そして、イールドファーマー自身も間違いなく、収穫量を増やすための新しく創造的な方法を考え出すことでしょう。

これからどうなっていくか、氣になりますね。

Genx

日々考えたこと学んだことを綴っています。

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Genx

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