現物取引(スポット取引)と信用取引の違いとは何か

2014/08/22  2018/08/26

今回は仮想通貨においての現物取引信用取引の違いについて分かりやすく解説していきます。

現物取引とは

現物取引とは実物の取引のことを指します。実物の金(ゴールド)を想像してみてください。

実物の金を買う行為は、現金を売って実物の金を実際に手に入れる行為です。実物の金を売る行為は、実物の金を売って現金を買う行為です。

このようなことから実物の金を現金で取引する市場は現物取引をしていることになります。取引が成立した時点で実物の金と現金の所有者が変わるわけです。

あなたが実物の金を買ったら、それを金庫に保管しておこうが、タンスにしまっておこうが、ネックレスを作ろうが、あなたの勝手です。なぜなら、その所有者はあなただからです。

仮想通貨にも同じことが言えます。ビットコインアルトコインなどの仮想通貨の相場は現物取引が基本です。ビットコインやアルトコインは実物の金のように形があるようなものではありませんが、取引が成立した時点で実際に仮想通貨の所有者が変わります。

あなたが仮想通貨を買ったら、それをウォレットに保管しようが、別の仮想通貨に投資しようが、買い物に使おうが、あなたの勝手です。なぜならその所有者はあなただからです。

現物取引独自の特徴

現物取引ではあなたが用意した資金の範囲内でしか投資(購入)することができません。逆から言えば、あなたが負うリスクは投資した投資資金の範囲内になります。つまり、仮想通貨の価値がゼロになったときにもあなたが投資した金額がゼロになるだけで、借金をすることはありません。

また、実物を取引しているわけですから、あなたが持っている分しか売ることができません。つまり、売りから入ることはできなく、買いから入ることしかできません。

信用取引とは

信用取引とは第三者から現金、または仮想通貨を借りて取引する形態を指します。仮想通貨の世界では第三者を用意してくれる媒体は取引所になります。

取引所がその利用者から「現金、または仮想通貨を貸し出したい人はいませんか?」と募集をかけます。そこで現金、または仮想通貨を貸し出したい人が現れたら、その人に貸し出してもらって現金と仮想通貨は一つのプールに貯めます。

現金や仮想通貨を信用取引をする人に貸し出している間は金利がつきます。そして元本は基本的に取引所が保証していますので、金利で収入を得たい人はこのようなシステムを利用するのです。

取引所は同時進行で「信用取引をしたい人はいませんか?」と募集をかけます。そこで信用取引をしたい人が現れたら、その人に「信用取引をしたいなら証拠金を担保として預けてください」と言います。

信用取引の利用者は証拠金として10万円を取引所に預けたとします。

すると、証拠金を預け入れた時点で取引所はあなたのアカウントの残高に10万円分をクレジットします。

ここで重要なのは、あくまでもアカウントの残高は「クレジット(借金)」だということです。どういうことかと言うと、取引所に預け入れた証拠金を担保に、取引所はプールに貯まっている現金を貸してくれるのです。

この「借りた」現金を使えば仮想通貨を買うことができます。しかし、購入に使用した現金は借り物なのでいつか必ず返さなくてはいけません、もちろん金利付きで。

そのため、借りた現金を返すためには買った仮想通貨を買いっぱなしにすることはできなく、いつか必ず反対売買をして現金に戻さなければなりません。

現物取引とは違い、買った仮想通貨はあなたのものにはならないので、仮想通貨を取引所外に持ち出すことはできないのです。つまり、買いと売りは必ずセットになっているのです。

信用取引独自の特徴

信用取引では現物取引とは決定的に違うことがあります。信用取引ではなんと、売りから入ることができるのです。取引所に預け入れた証拠金を担保にプールに貯まっている仮想通貨を貸してもらうこともできるのです。

仮想通貨を「借りて」、持っていない仮想通貨を最初に売り、あとで買い戻すという荒技ができるようになるのです。もちろん買いと売りはセットなので、売りから入ったら、いつか必ず買い戻して仮想通貨を返却しなくてはなりません、もちろん金利付きで。

言うまでもありませんが、借り物の仮想通貨を最初に売って手に入れた現金を取引所外に持ち出すようなことはできません。

簡単に言うと、信用取引は取引所というカウンターパーティとの約束事で成り立っていると言うことです。そのため、取引所が許す範囲内でレバレッジを効かせた取引をすることもできるのです。

-仮想通貨トレーディング
-

関連記事

アルトコインの価値の目減りを防ぐ方法

今まではアルトコインを購入した後、価値が下がるときはアルトコインを売ってしまうか ...

信用取引と先物取引の違いとは何か

信用取引と先物取引では保証金を委託して取引する制度や売りから入れる部分など、類似 ...

ビットコインを証拠金とした信用取引の注意点

取引所によっては法定通貨ではなく、ビットコイン資産を証拠金にして信用取引を行うこ ...

仮想通貨の信用取引でよく出てくる言葉「コラテラル(Collateral)」とは何か

コラテラル(collateral)とは委託保証金のことを指します。信用取引や先物 ...

ボラティリティとリクイディティを理解してトレードに活かそう

市場で取引する前に、その市場がどのような特性を持っているかということをあらかじめ ...