pH

pHとは、水素イオン濃度の指標であり、酸性やアルカリ性を表す尺度のことです。筋トレにおいてpHは重要な役割を果たします。

筋肉のpH

安静時の筋肉のpHは約7.0で中性に近い状態にあります。しかし、激しい運動を行うと、筋肉内で乳酸が蓄積し、pHが低下(酸性化)します。この酸性化は一時的なものですが、筋肉の収縮力の低下や疲労の原因となります。

疲労とpHの関係

筋肉が酸性化すると、筋肉タンパク質の構造が変化し、筋収縮のしくみが阻害されます。また、酸性環境下では筋肉内のカルシウムイオンの動きが悪くなり、筋収縮が十分に起こりにくくなります。このように、pHの低下は筋力発揮を妨げ、疲労を引き起こします。

pHの回復

運動後は、呼吸や血液循環によって乳酸が除去され、徐々にpHが中性に戻っていきます。適切な休息を取ることで、pHの回復が促進されます。また、アルカリ性の食品や飲料を摂取することも、pHの回復を助ける可能性があります。筋トレにおいて、pHの変化を理解し、適切な休息やサプリメントの摂取などでpHのコントロールを行うことが、パフォーマンス向上につながります。